2015年、ロールス・ロイスは英フィナンシャル・タイムズ掲載の公開書簡において、豪華な旅という概念を塗り替え、どこへでも快適にでかけることのできる、まったく新しいハイ・ボディ・ビークルを作ると発表。そして2月13日、ロールス・ロイスは同新型車の名称を「カリナン」とすることを発表した。
この新しいロールス・ロイスがカリナンと命名された経緯そのものが、完璧を追求する物語となっている。ロールス・ロイス・カリナンは、同名のダイヤモンドと同じく、素晴らしい旅を続けてきた。アフリカや中東の灼熱砂漠、北極圏の凍てつくような雪道、スコットランド高地の草に覆われた深い谷、北米のそそり立つ峡谷など、世界各地でハウス・オブ・ロールス・ロイスのデザイナー、エンジニア、工芸装飾の担当者らが、このユニークな車を形にし、試し、磨き上げ、あらゆる欠点を取り除き、どんな場所でも快適に走れるようにしてきたのだ。
なお、カリナンは、最近発表されたロールス・ロイス独自のアルミニウム製スペースフレーム構造である『アーキテクチャー・オブ・ラグジュアリー』を採用した2番目のモデルとなる。
ロールス・ロイス・モーター・カーズ代表取締役社長のトルステン・ミュラー・エトヴェシュは、次のように述べている。
「カリナンという名前は数年前からプロジェクト名称として公表していたものですから、灯台もと暗しというところでしょうか?しかし、この驚くべき製品に最もふさわしい名前と言えるでしょう。なぜなら、この車は明確な目的、非の打ちどころのない品質と高い価値、きわめて大きな存在感によって、真正なるラグジュアリーが持つスケールと可能性を見直すものとなるからです。これまで発見された中でも最大のフローレスダイヤモンド、「カリナン」と同じく、それは完璧な姿で現れ、他のすべてを圧倒するのです。」