ロールスロイスは2022年6月23〜26日に、イギリスのグッドウッドで開催される「フェスティバル・オブ・スピード」で、ブラック・バッジのビスポークモデルのラインアップを展示した。
クルマの祭典「フェスティバル・オブ・スピード」には、毎年多くの観客、ブランドの支持者、メディアが集結する。ロールス・ロイスの本拠地のグッドウッドからすぐ近くの会場で行われるこのフェスティバルは、ロールスロイスにとって極めて重要なイベントとされている。
今年は、ランドリー・グリーン会場でブラック・バッジのすべてのラインアップを展示。なおこの展示は世界初となった。
会場に展示されたのは、ブラック・バッジ・レイス、ブラック・バッジ・ドーン、ブラック・バッジ・カリナン、そしてロールス・ロイスのブラック・バッジを最も純粋に表現したブラック・バッジ・ゴーストというの特別なビスポーク・セレクションだ。ダークな美しさと強い個性を持つ「ブラック・バッジ」モデルは、すべて顧客から依頼された特別仕上げで、どのモデルもオーナーの美的感覚とロールスロイスの比類ないクラフツマンシップにより作り上げられたスペシャル・モデルだ。
ロールスロイスの分身として大きな成功を収めているブラック・バッジは、現在、全世界からの注文の27%を占めている。このブラック・バッジを象徴するのは、無限の可能性を示す数学記号の「レミニスケート」だ。この記号は、かつてマルコム・キャンベル卿がロールスロイス・エンジンを搭載して速度記録を樹立したモーターボート 「ブルーバードK3」に掲げられたシンボルで、ロールスロイスのデザイナーたちは、あくなきパワーの追求と無限の可能性を反映させるため、このマークを ブラック・バッジ・モデルに採用。現在、この記号はブラック・バッジ・モデルのインテリアに使用されている。
ブラック・バッジ・ゴースト:2021年後半に発売された「ブラック・バッジ・ゴースト」は、ロールスロイスにとって最もピュアかつ技術的に進化したブラック・バッジ・モデルだ。このブラック・バッジ・ゴーストのドラマチックな印象を表現するため、ガリレオ・ブルーとブラックのエクステリアを採用。印象的な赤色のブレーキ・キャリパーとホイール・センターのガリレオ・ブルーのシングル・ピンストライプが、エクステリアの美しさを際立たせている。テーマ・カラーのブルーはインテリアにも反映されており、シートのパイピングやビスポーク・インテリア・レザーがガリレオ・ブルー仕上げとなっている。
またもう1台のブラック・バッジ・ゴーストは、鮮やかなライム・グリーンのコーチワークとダーク・カーボン・ファイバーのスピリット・オブ・エクスタシーが、印象的な仕上げとなっている。
ブラック・バッジ・カリナン:世界最大のダイヤモンド原石から名付けられた「カリナン」は、上質なドライブをどこでも 気軽に楽しめるように開発されたスーパー・ラグジュアリーSUVだ。発売以来、「ブラック・バッジ・カリナン」はビスポーク・モデルとして多数制作され続けている。
今回展示されたモデルはブラック・バッジ・カリナンが体現する実用性、力強さ、気軽さというイメージを調和させるモデルとしてこのイベントのために特別に製作された。ダーク・オリーブのエクステリアにマンダリンのシングル・コーチライン、マンダリンのブレーキ・キャリパーを備え、ブラック・バッジの特徴である切削加工されたカーボンファイバー製のスピリット・オブ・エクスタシーや22インチのブラック・バッジ・ホイールなどのデザインが、エクステリアの美しさを際立たせている。
ブラック・バッジ・ドーン:ブラック・バッジ・ドーンは、世界で最も妥協のないオープントップ・ラグジュアリーを表現したモデルだ。ジャスミンとブラックの印象的なツートーンカラーをまとったこのモデルは、冒険と自由というイメージを表現している。この大胆で力強いツートーン・カラーのデザインはステアリングホイールにも採用されており、さらに21インチ・ブラック・バッジ・ホイールによって、より強調されている。
ブラック・バッジ・レイス:ブラック・バッジ・レイスは、世界で最もパワフルなロールス・ロイスの姿を魅惑的に表現したモデルだ。ラグジュアリー・グランドツアラーとしての運動性能とダイナミック性能を併せ持ち、既成概念にとらわれない挑戦的な人たちのために生まれたモデルといえる。
ブラック・バッジ・レイスは、トゥカナ・パープルのエクステリアにブラックのアッパー・ボディをまとっている。マンダリンのコーチラインは、ロールスロイスの表面仕上げにおける高い技術を示している。インテリアはマンダリンとブラックを基調とし、ドラマチックでパワフルな美しさを演出している。
なお今回のイベントではブラック・バッジ・ゴーストがヒルクライム・イベントで、そのパワフルな走りを披露した。