ルノー・ジャポンは2020年11月25日、2013年~2017年型の「ルーテシア」、「カングー」、「キャプチャー」、「メガーヌ」の1.2Lエンジンに不具合があるとしてリコールを届け出ました。
この不具合は265件の市場からの報告によるもので、エンジンのクランクケース内の内圧設計、つまりブローバイガスのベンチレーション回路が不適切であったため、減速時にシリンダー内圧がクランクケース内圧よりも低くなり、エンジンオイルを含んだブローバイガスが燃焼室に逆流することがあるというものです。
ブローバイガスが燃焼室へ逆流を繰り返すと、ピストンにカーボンが多量に堆積し、剥離すると、排気バルブとバルブシート間に挟まり、高温の燃焼ガスが漏れ、排気バルブが溶損、最悪の場合には走行中に警告灯が点灯し、エンジンの出力が低下する恐れがあるというものです。
対策は、該当車両のピストン上部と燃焼室、吸気バルブを洗浄し、エンジン制御プログラムを対策プログラムに書き換えることになります。なお、排気バルブに損傷が認められる場合はエンジンを新品に交換することになります。
該当車両は、2013年5月~2017年11月の間に製造された「ルーテシア」、「カングー」、「キャプチャー」、「メガーヌ」の1.2Lエンジン搭載モデルで、合計1万210台です。