2014年1月31日、ルノー・ジャポンは、デザイン戦略の第2章、「Explore(冒険の旅に出る)」をテーマとするコンパクトクロスオーバーのニューモデル「 キャプチャー」を、 2月27日から発売すると発表し、同日から予約注文受付を開始した。
「キャプチャー」は、ルノーの新しいデザイン戦略「サイクル・オブ・ライフ」の2番目のライフステージ「Explore(冒険の旅に出る)」をテーマとするクロスオーバーで、コンセプトカー「キャプチャー」から インスピレーションを受けて開発されている。
「サイクル・オブ・ライフ」というデザイン戦略で共通するテーマは「シンプル」、「官能的」、「温かみ」の3つのキーワードで表現されるが、「キャプチャー」は出合った二人が知見を広げるために世界を旅することがテーマである。このテーマにの元でデザインされたのがコンセプトカー「キャプチャー」であり、このコンセプトカーから生み出された市販モデルが今回登場した「キャプチャー」だ。そのため、コンセプトカーの「キャプチャー」と同じデザインチーム、同じデザインスタジオで市販モデルが作られている。
クロスオーバーカーらしい大径ホイール、高い地上高、傾斜の強いフロントガラスが作り出す特徴的なプロポーションと、新型ルノー ルーテシアと同様の、曲線で形作られた流れるようなボディラインが、キャプチャーのシルエットを力強くエレガントに見せている。
キャプチャーのボディサイズは、全長4125㎜×全幅1780㎜×全高1565㎜、ホイールべース2605mmとBセグメント上限のサイズで、大径ホイール高い地上高は、ひとつ上のクラスのクロスオーバーやSUVモデルをイメージさせる。トレッドはフロント1530㎜、リヤ1515㎜と広く張り出したホイールアーチ、そして200mmの最低地上高により、実際のサイズよりも堂々とした安定感のある印象を与える。
また2トーンのボディカラー(インテンス)や2トーンのシートデザイン、8種類のデザインバリエーションがある付け替え可能なシートクロス「ジップシートクロス」(インテンス)が、キャプチャーのデザインに、遊び心あふれる個性を与えている。
コンパクトなボディサイズながら、室内には広々としたスペースが確保されている。ルーテシアと同様に、飛行機の翼からインスピレーションを得たダッシュボードの中央には、フローティングタイプのセンタークラスターを配置。このセンタークラスターには、インテリアデザインを損なわずに、ナビゲーションシステムやオーディオ(ディーラーオプション)を搭載することができる。
フロントシートには、貝殻(シェル)のような形状の、背面に樹脂フレームを使用したシェルシートを採用。リヤシートは前後スライド量が160㎜と大きく、シートを後ろにスライドすると、リヤシートのニールームは640㎜になり、Bセグメントとは思えないゆとりを生み出している。
上級グレードのインテンスにはルノーが特許を持つ、ジッパーで取り外しができるシートクロス「ジップシートクロス」が採用されている。ジップシートクロスは、ジッパーと面ファスナーで装着されたシートクロス(座面とシートバック面)を取り外し、家庭で洗濯することもできる。このシートクロスには8種類のデザインバリエーションがあり、季節やシーンによって付け替えることもできる。オレンジのボディカラーにはオレンジ/ダークカーボンのシートが、オレンジ以外のボディカラーにはグレー/ダークカーボンのシートが標準で組み合わされる。
ラゲッジ容量はリヤシートを後退させると377L、前方まで前進させると455L、リヤシートバックを畳むと1235Lとなる。また耐荷重120㎏のラゲッジボードを、ラゲッジ開口部と同じ高さのにセットすることもでき、多様な積載物に対応できるようになっている。
搭載されるエンジンは、ルーテシアと同じ1.2L直噴ターボエンジンだ。このエンジンは、直噴、ダブルVVT(可変バルブタイミング)、ターボチャージャーを組み合わせ、1.6L自然吸気エンジンなみの120psの出力と、2.0L自然吸気エンジンなみのトルク190Nmを発生する。
摩擦抵抗の抑制のため、可動容量式電動オイルポンプ、低フリクションタイミングチェーン、グラファイトコート・ピストンスカート、DLC(Diamond Like Carbon)コーティングタペットなどを採用している。トランスミッションはゲトラグ製乾式タイプの6速エフィシエントデュアルクラッチ(EDC)が組み合わされている。なおエンジン制御を燃費重視にするECOモードスイッチ、減速エネルギー回生システムも網羅している。
キャプチャーのサスペンションは、クリオ(ルーテシア)・エステート(日本未導入)から派生したもので、大径ホイールに対応したスペックになっている。マクファーソンタイプのフロントサスペンションは、ツインブッシュ付のロワアームを採用。この構造によって、縦方向と横方向からの入力の影響を最小限に抑えている。リヤサスペンションは、コイルスプリング付のプログラムドデフレクション・トーションビーム式だ。
シャシーは、ハッチバックよりもわずかに高い重心を考慮したチューニングが行なわれ、バランスのとれた走行性能とボディロールの最小化のために、ロール剛性のバランスも入念にチューニングされているという。レスポンスの良いダイナミックなハンドリング特性を備え、電動パワーステアリングはダイレクト感に優れ、正確なハンドリングで高次元のドライビングプレジャーを味わうことができる。
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