ポルシェをベースとしたコンプリートカーRUF（ルーフ）の正規輸入元であるRTCは、2011年4月26日、ルーフのラインアップと価格を一新した。ライアンアップされるモデルは「CTR3」「Rt12R」「Rt12S」「RUF Roadster」「RGT-8」の5モデルとなる。また、ポルシェ・エンジンをルーフ・エンジンへと換装するコンバージョンキットの販売やルーフ認定中古車等の販売も継続して行われる
CTR3は、従来の700ps/890Nmの出力をさらにチューンアップし、最高出力は700PSから750PSに、最大トルク890Nmから960Nmを発揮するユニットになった。さらに、エンジン出力の変更に伴い、トランスミッションは7速シーケンシャルシフトを採用し、ギヤ比の見直しも行われ、大幅な加速性能の向上が図られている。
価格は7650万円。
Rt12Rは、Rt12Sの後継モデルで、2011年3月のジュネーブモーターショーで公開され、最高出力730PS、最大トルク940Nmを発生する水平対向6気筒 3.8L ツインターボエンジンを搭載する。駆動方式はAWDだが、RRへの変更も可能となっている。
また、Rt12Sから大幅な軽量化を実現させ、フロントフェンダー、フロントバンパー、ボンネットフードをカーボン製としたほか、アクリルウインドウ、ライトウェイトIRC（インテグレーテッド・ロール・ケージ）、ライトウェイトインテリア、カーボンバケットシートを採用することで、125kg軽い1440kgとなっている。
価格は4400万円。
Rt12Sは、従来の6速MTモデルはそのままに、新たにPDK搭載車をラインアップした。
エンジンとトランスミッションの組み合わせは、6速MT搭載モデルは、従来通り、水平対向6気筒3746ccツインターボエンジンを搭載し、最高出力685PS、最大トルク880Nmを発生する。
PDK搭載モデルは、水平対向6気筒 3800cc ツインターボエンジンを搭載し、最高出力620PS、最大トルク820Nmを発生する。
価格は3720万円。
ルーフ・ロードスターは、ルーフモデルの新たなオープンボディモデルで、水平対向6気筒 3.8Lのツインターボエンジンと自然吸気エンジンの2種類をラインアップする。
ターボエンジンは、最高出力600PS、最大トルク780Nm、自然吸気エンジンは最高出力385PS、最大トルク420Nmを発生させ、トランスミッションは6速MTとPDK仕様を選択できる。
価格はターボエンジン搭載車が4650万円、自然吸気エンジン搭載車が3550万円となっている。
RGT-8は、ルーフが新開発したV型8気筒 自然吸気エンジン「RUF 001」を搭載し、最高出力550PS、最大トルク500Nmを発生する。
従来型のRGTに搭載されていたエンジンに比べ、40kg以上の軽量化を実現させ、後輪より後方での重量低減によって運動性能が飛躍的に高まったとしている。トランスミッションは6速MTを搭載する。
現在は開発最終段階で本格的な生産には至ってないが、販売予定価格は2980万円ですでに受注を開始している。
