プジョー・シトロエン・ジャポンは、2019年6月27日にプジョー・ブランドのフラッグシップ・ワゴン「508 SW」の発売を開始した。
デザインとユーティリティを両立
508 SWは、2019年3月に「サルーンの概念のすべてを変える」をテーマに日本市場デビューした508のステーションワゴン版だ。508 SWもまた、これまでのステーションワゴンの概念を打ち破る流麗なデザインを採用している。
新型508 SWは、セダンのスタイリング・テイストはそのままに、リヤオーバーハングを40mm延長し、一段と伸びやかなSWならではのデザイン性とユーティリティが加わっている。ステーションワゴン・ボディのため2列目シートのヘッドクリアランスはファストバックに比べ約4cmのゆとりが生まれ、後席の優れた居住性とロー&ワイドなスタイリングは高い次元で融合されている。また、ラゲッジスペースは530L、さらに後席を畳んだ場合は1780Lという大容量を実現している。
SW専用装備として、ラゲッジフロア・フックレール、セパレーションネット(ドッグネット:GT Line、GTに装備)、ステンレス・シルプロテクター、トノカバー、ルーフレールが装備される。そのラゲッジシルはファストバックに対して30mm低く、幅は24mm広く、ユーティリティが高められている。リヤシートのワンタッチフラット機能と電動テールゲート(GT Line、GT)はファストバックと共通の仕様だ。
革新性と高い質感のインテリア
インテリアはドライビングのためのインターフェイスとして、革新的なi-Cockpitをさらに進化させた次世代型となっている。中央に8インチ・タッチスクリーンと12.3インチ・デジタルヘッドアップディスプレイを備えている。ドライバーのための空間として、デザインおよび入念に選択された質感の高い素材と仕上げにより卓越したクオリティを実現している。
このi-Cockpitは、レーンポジショニングアシスト、アクティブクルーズコントロール、ナイトビジョンに加え、第2世代アクティブセーフティ・ブレーキなど先進機能の操作をコントロールする機能も持っている。またGT Line/GTはフォーカル製のハイエンド・オーディを装備している。インフォテイメントはスマートフォンとの接続により多彩なアプリを使用することができる。
軽量・高剛性を追求したEMP2プラットフォーム
車体は、電気駆動化も見据えた発展性、拡張性を持つPSAグループの主力プラットフォーム「EMP2」を採用。最新の溶接技術と構造用接着剤の併用で、卓越した剛性と耐久性を実現している。またフロント・フェンダー、フロント・サスペンション、リヤシート骨格にはアルミニウム合金を採用し、軽量化を図っている。
シャシーは電子制御アクティブサスペンション、リヤはマルチリンクサスペンションを組み合わせている。すでに508で絶賛を受けているプジョーらしい、しなやかな乗り心地とダイナミックなハンドリング、静粛性、快適性を兼ね備えたドライブフィールは、Dセグメントのステーションワゴンをリードする高いレベルにある。
パワートレーンはファストバックと共通で、CO2排出量クラス最小レベルの環境燃費性能と大トルクで定評の2.0L・4気筒のクリーンターボディーゼル「Blue HDi」、ダウンサイジング1.6L・4気筒ターボガソリンエンジンの「PureTech」をラインアップ。いずれも8速ATとの組み合わせとなる。
ディーゼル・モデルの燃費は18.3km/L(JC08モード)、16.9km/L(WLTCモード)、ガソリン・モデルの燃費は14.7km/L(JC08モード)、14.1km/L(WLTCモード)となっている。
ドライバーアシスタンスは、、2輪車、夜間の歩行者などの検知精度をアップしたアクティブ・ブレーキを装備。渋滞時追従+ストップ&ゴー機能付きアクティブ・クルーズコントロール、車線内の任意の位置をキープできるレーンポジショニングアシスト、レーンキープアシスト、アクティブ・ブラインドスポットモニターシステム、道路標識表示、インテリジェントハイビームなどを装備し、オプションとしてナイトビジョンも設定している。
新型508 SWはスタイリング、ユーティリティのみならず、先進安全装備、ドライビングアシスト、バックカメラ、電動シート&&ヒーターなどを装備し、コスト・パフォーマンスの高い価格設定としているのもアピールポイントになっている。