メルセデス・ベンツ日本は2022年6月27日、 フルサイズ・セダンでありフラッグシップのPHEVモデル「S 580 4MATIC ロング」を発表した。なおデリバリーは7月からが予定されている。
メルセデス・ベンツのフラッグシップ・セダンのSクラス(W223型)は2021年1月に現行モデルにフルモデルチェンジされ、発売された。従来よりプレスラインやエッジを大幅に削減し、曲面で構成する造形により陰影が生み出されるという、シンプルかつクリーンなデザインを採用。さらに人間中心の最新技術、安全性のさらなる追求をテーマにして登場している。
今回追加される「S 580 e 4MATICロング」は最高出力367ps、最大トルク500Nmを発生する3.0Lの直列6気筒エンジン「M256」に、150ps、最大トルク440Nmを発生する永久磁石同期式モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムを採用。リチウムイオン・バッテリーの容量は28.6kWhとなっている。システム総合出力は510ps、システムトルクは750Nmと、フラッグシップにふさわしい出力を備えている。
140km/hまではバッテリー電力を使用しモーターのみでの走行が可能で。また、電気モーターのみでの航続距離はWLTCモードで約100kmとなっている。
なお、バッテリーの充電は6.0kWまでの交流普通充電と、最高69kWまでのCHAdeMO急速充電に対応している。
ドライブモードは、デフォルトがH(ハイブリッド)モードで、走行状況、走行距離に応じて駆動方式が自動選択される。
S(スポーツ)モードは最高のレスポンスによりスポーティな走行性能を生み出す。
I(インディビジュアル)モードは、走行特性、ステアリング特性を個別に設定できるカスタマイズ可能なドライブモードだ。
EL(Electric)モードはセーリングモードが作動し、140km/hまでの速度で電気モーターのみでの走行が可能。
B(Battery Hold)モードは、充電量を一定に保つためハイブリッドシステムによる駆動方式を選択し、積極的にバッテリー充電を行なうモードだ。
またステアリングホイール裏側のパドルで減速回生量をなしと、減速度を3段階で調整する4段のコントロールことができる。
アクセルペダルは、「インテリジェントアクセルペダル」となっており、一定量踏み込むとペダルの重さが変わるプレッシャポイント機能を備えている。このペダルにより、 ELモードの際にこれ以上アクセルを踏むとエンジンも使用しなければならないというモーター走行の限界点をドライバーに伝える役割を果たしている。