メルセデス・ベンツ日本は、メルセデス・ベンツの最高級セダン「Sクラス」に新型直列6気筒クリーンディーゼルエンジン フォーマティック「OM656」を搭載した「S400d」、「S400d 4MATIC」、13センチ全長が長く、後席の空間を広げた「S400d ロング」、「S400d 4MATIC ロング」の4モデルを追加し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて2018年9月10日より予約注文の受付を開始した。
メルセデス・ベンツのフラッグシップモデル「Sクラス」は、2013年には時代の最先端を行く「インテリジェントドライブ=知能を備えた革新的テクノロジー」、「究極の快適性」、「徹底した効率向上」をコンセプトに、新時代のプレステージカーとして登場。2017年には、安全性と快適性、効率性を高次元で融合するインテリジェントドライブがさらに大きく進化、メルセデスミーコネクト通信機能を持ち利便性を飛躍的に向上させる「Mercedes me connect」を初導入、新開発のパワートレインの導入など、安全性と快適性、効率性など自動車に求められるあらゆる 要素を兼ね備えて生まれ変わっている。
今回追加する4モデルは、バランスに優れ、コンパクトな新型直列6気筒クリーンディーゼルエンジン「OM656」を搭載し、高い効率性だけでなく、欧州において導入されているRDE(Real Driving Emission、実路走行試験)規制に適合(※1)するなど、高い環境性能も併せ持つモデルとなっている。
※1:欧州仕様車での試験結果
新型直列6気筒クリーンディーゼルエンジン 「OM656」
「S400d」各モデルに搭載される「OM656」は「S450」などに搭載される直列6気筒エンジン「M256」などと基本設計を共有する、モジュラーコンセプトを採用。最高出力340馬力(250kW)、最大トルク700N・mと、メルセデス・ベンツ乗用車の中で最高の出力を誇る最新のクリーンディーゼルエンジンで、効率性や環境性能の追求はもちろんのこと、低振動で高い静粛性を持ちながら、スムーズな加速を実現。また、シリンダーピッチを90mm、シリンダー間の厚みを8mmとして、全長をコンパクトにまとめられたことで、様々なモデルに搭載することを可能にした。
ターボは2ステージターボチャージャーを使用し、小さいタービンにはさらに可変タービンジオメトリーを採用、低回転域から高回転域まで全域でトルクフルな加速を可能にしている。ピエゾインジェクターを使用したコモンレールダイレクトインジェクションシステムは最大圧力2,500barまで高められた。さらに、冷却された高圧EGRと低圧EGRを組み合わせた「マルチウェイ排出ガス再循環(EGR)」を搭載しており、燃焼の最適化を図り、後処理を行う前の段階でNOxを低減することが可能になっている。
また、排気側にのみ可変バルブリフトシステム「CAMTRONIC(カムトロニック)」を採用しており、冷間時の吸気工程中に排気の一部を燃焼室に戻すことが可能になった。これにより、燃焼室内の温度を上昇させることで、排出ガス浄化システムを効率的な温度まで早期に暖めることが可能となり、排出ガスの浄化に寄与している。
価格は11,160,000円から15,050,000円(消費税込み)。なお、納車は2018年10月頃を予定している。(S 400dおよびS 400dロングは11月頃の納車を予定)