自動車業界向けにAI・音声認識技術を提供するセレンスは、まもなくヨーロッパで発売される6代目の新型メルセデス・ベンツEクラスに採用されたことを発表した。
これまでの音声認識・車載アシスタントでは、プッシュ・ボタン、特定の単語を呼びかけるウェイクアップワードが使用されてきたが、採用された「セレンス ジャストトーク」は、スイッチ・ボタンやウェイクアップワードが不要なAI機能を備えている。
そのため、ドライバーが話していることをアシスタントが検出し、また、話していないときは静かに待機するAI技術を活用し、車載アシスタントとドライバーとの新しい対話を実現している。
この「セレンス ジャストトーク」を使用することで、ドライバーは、ボタンを押すアクションや、「ハロー!」と呼びかける必要もなく、アシスタントへの質問やコマンドを簡単に始められるのだ。
システムは発話された言葉、ドライバーの話し方、会話の文脈に基づいて、応答のタイミングと必要性を認識することができる。さらに、追加のセンサーデータとコンテキスト情報を利用することで、同乗者の発話によりアシスタントが起動してしまうことを防ぐことも可能になっている。
セレンスは、音声アシスタントのアクティベーション機能に関して多数の特許を取得し、これらのイノベーションを提供している。
また、セレンスは、会話型AIの中核技術と自動車およびモビリティのユーザーインターフェイスにおける20年以上の経験を基に、他の音声システムには類を見ないイノベーションで、車載アシスタントを起動するインテリジェントで自然な方法を開発・提供しているのだ。