メルセデスAMG GT試乗 270km/hの超高速走行からのフルブレーキング! 本気のスピード体験

マニアック評価vol343

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究極のハイパフォーマンスカー、メルセデスAMG GT。富士スピードウェイで乗ってみた

メルセデス・ベンツ傘下にある、究極のハイパフォーマンスブランドとして、あらたなポジショニングとなったAMGは「メルセデスAMG」となった。そのメルセデスAMG GTを試乗する機会を得た。<レポート:髙橋 明/Akira Takahashi>

メルセデスAMG GTは2009年のSLS AMGに次ぐ第二弾となるスポーツカーだが、後継モデルという位置づけではない。ポジショニングも新たにAMGブランドは今後、GTファミリーが増え派生モデルもリリースするという。とはいえ、AMGのブランド価値や特徴のひとつでもある、職人による手作業工程の多さや、「one man one engine」というコンセプトはそのまま引き継がれている。メルセデスAMGの詳細については、こちらの記事に詳しいので参照されたし。

試乗はなんと富士スピードウエイの本コース。試乗モデルは462ps /600NmのGTとハイパフォーマンスモデルの510ps/650NmのGT Sがあり、幸運にもGT Sに試乗できた。これだけのハイパフォーマンスモデルの試乗には申し分のないステージが用意されていた。試乗は先導車についてストレートを3本走る、つまり4周するだけだったが、ストレートでは270km/hをマークする本気のスピードを体験できた。DSCN8339

4.0LのV型8気筒直噴ツインターボエンジンに、AMGスピードシフトとネーミングされた7速DCTを組み合わせ、エンジンをフロントミッドシップにマウントし、トランスアクスルレイアウトというハードを揃えている。試乗はまさにピットでのドライバー交代のようにサッと乗り込んで走り出すという、レースほどではないにしろ、じっくり手触りやメーター類のレイアウト、質感などを感じる時間もなく、走り出してしまった。

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ストレートでアクセルを踏み込む。このあと時速270キロを体験!

走行モードはCのコンフォート、Sのスポーツ、S+のスポーツ+、RACEのレース(GT S専用)、それと個別設定があり、最初はコンフォートで試す。この走行モードは他のメルセデス・ベンツと同様に、制御系の変更が行なわれるものでコンフォートとはいえ、アクセルを踏み込めばドカンと510psがフル加速をする。サーキット走行でも十分楽しめるのだが、Dレンジでの走行ではダウンシフトは自動で行なわれず高いギヤを維持する。がしかしハードブレーキを掛けると低いギヤへはシフトする。

スポーツ+を選ぶとはっきりわかるほどパワーの出方が異なることと、エンジンサウンドが変わる。これはマフラー内に設けたフラップが開き、エキゾーストサウンドを楽しめるように変化する。他に車両安定のESPが3モードあり、ON、SPORT Handling、OFFがあるが、今回は標準のON状態での走行だった。しかし、510ps/650Nmものパワー/トルクがフルに発揮されると、ライントレースを上手にできずステア操作がラフになってしまう。大パワーに乗りなれていない証拠だ。そしてラフなステア操作をすると、このESPが作動しパカパカっとランプが点滅。リヤタイヤの踏ん張りを超えた証拠としてドライバーに突き付けられた。

ストレートは最終コーナーからそのまま踏み込むだけでパナソニック看板付近では270km/h付近に到達する。まだ車速は伸びそうだが、迫る1コーナーの恐怖からそこまでは踏めない。しかし、その時点でブレーキングを開始すると相当手前で減速できてしまい、再加速という情けない状況も経験した。

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車両はサーキットということもあり、どんな場面でも安定していて安心感が高い。そして強力なブレーキも安心材料だ。思い切ってブレーキを踏むと予測よりはるか手前で減速できてしまった。その際、3点式シートベルトもグッと引き込まれ、「絶対にフロントウインドウから飛び出さない」という締め付けがある。その締め付けも2段階あり、ややハードブレーキだとそれなりにギュッと締め上げられ、ストップランプが激しく点滅するほどのハードブレーキだと、さらに締め上げられる。少し苦しいほどだ。

ステアリングはほどよい重さを感じ、路面のグリップ感も掴め速度は速いが安心感が高くさすがレースで鍛え上げたブランドだという印象だった。

今回の試乗では、人生最速の速度を体験したこともあり、細かなところまで取材ができなかった。チャンスがあれば公道でのレポートを次回は試みたい。

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