マクラーレン・スーパーシリーズの最新モデル McLaren 720S 正式発表 7月よりデリバリー開始

新しいMcLaren 720Sが2017年3月7日、第87回ジュネーブ国際モーターショーで世界デビューを果たした。これにより、マクラーレンのスーパーシリーズが第2世代を迎えるとともに、画期的な性能が披露されることになる。

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新型720Sは、同じスーパーシリーズの McLaren 650Sよりも軽く、速く、性能も大幅に向上している。新しいスーパーシリーズのデザイン面での大きな特徴となっているのが、車体横のラジエーター・インテークを省いたこと。ディヘドラル・ドアに装備された、独自のエアロダイナミクス形状である「ダブルスキン」がその代わりの役目を果たしている。この仕組みにより、走行風がミッドシップ・マウントのエンジンを冷却し、高温ラジエーターに送られる。

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720Sに搭載の新型のM840Tエンジンは、ツインターボV8エンジン・シリーズの流れを組んでいるもの。4.0Lのエンジンは、マクラーレン・スポーツシリーズに引き続き搭載されている3.8Lと比較して41%の部品が変更されており、最高出力と最大トルクは、それぞれ720psと770Nmを発生する。
エンジン性能はまさに驚異的で、停止状態から100km/hまでの加速は3秒を切っており、その後わずか5秒でクルマは200km/hまで加速。そのまま最高速341km/hにまで達することが可能だ。同様に強烈なブレーキ性能も備えており、200km/hから停止状態までがわずか4.6秒で減速でき、その間の走行距離が117mとなっている。さらに、スピードだけではなく、エンジン効率も優れており、複合燃費は10.7L/km、新欧州ドライビングサイクル(NEDC)でのCO2排出量はわずか249g/kmとなっている。

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カーボンファイバー構造におけるマクラーレンの専門性の高さは、1993年のMcLaren F1以来、すべてのロードカーにカーボンファイバー製シャシーが採用されているのを見ても明らかだろう。新しい720Sでもその専門性が発揮され、そのアーキテクチャは、基部となる新しいカーボンファイバー製の「タブ(tub)」と上部構造の「モノケージII(Monocage II)」が中心。この技術は、軽量な構造に非常に優れた強度と剛性をもたらし、スーパースポーツカーの理想的な基本構造となっている。シャシーや一部のボディパネルには、さまざまなアルミニウム合金も使用されている。

マクラーレン・ドライバー・インターフェースは、折りたたみ式のドライバー用ディスプレーとキャビン中央のインフォテイメント・スクリーンで構成され、マクラーレンならではの手作りの贅沢さ、上質なレザーと機械加工されたアルミニウムの格調高さがアクセントとなっている。このような特性に従来のスーパーカー・セグメントにはなかった見通しのよさ、広さ、快適さが組み合わされた、新しいMcLaren 720Sは、使い勝手のよさも圧倒的に優れており、まさに完璧なスーパーカーと言っても差し支えない作りとなっている。

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McLaren 720Sは、マクラーレン正規販売店で注文が受け付けられており、2017年7月よりデリバリー開始予定となっている。スペックは3種類用意されており、スタンダードおよび上位グレードであるパフォーマンスとラグジュアリーでは、さまざまなオプション・パックが装備されている。気になる値段だが、車両本体価格は3338万3000円 (税込)~となっている。

COTY
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