アウトモビリ・ランボルギーニは、第3のモデルとなる、ランボルギーニ・ウルス “Lamborghini Urus”(以下、ウルス)を発表。ラグジュアリーカーのカテゴリーに新たな地位を確立する、ベンチマークとなる出力、パフォーマンス、ドライビング、素晴らしいデザイン、ラグジュアリーさ、日常での使いやすさを備えた、初のスーパーSUVモデルだ。
エンジンはアルミ製の4.0L V8ツインターボガソリンエンジンをフロントに搭載。ウルスの理想的な使用レンジを反映するため、ランボルギーニ初のターボエンジンを採用。特にオフロードでは低回転での高いトルクレベルが必要となるため、最適なエンジン応答性と効率を実現する。出力は650hp/6000rpm、最高回転数は6800rpm。2250〜4500rpm で最大トルク850Nmを発生する。乾燥重量は2200kg以下で、SUVながら最も優れたパワーウェイトレシオ3.38kg/hpを備えている。なお、0-100km/h加速は3.6秒、0-200km/h加速は12.8秒。そして、最高速度は305km/hに達する一方、市販車最大サイズとなるカーボン・セラミック・ブレーキ(CCB)が標準となるブレーキシステムを備え、時速100kmから停止までの距離は33.7mと、止まる性能も強力。実質的にフェードがないシステムは、あらゆる条件と環境で性能と安全性を保証している。
四輪駆動システムは、あらゆる道路と地面、天候状態で、安全で応答性の高いドライビングダイナミクスを実現する。トルセンの自動固定式センターデフは、特にオフロードで、最大の制御と機敏性を実現する。前後それぞれ独立したアクスルに配分されるトルクは、標準で40対60だが、70%の最大動的トルクがフロントへ、または87%がリヤへ配分され、どんな状況下でも強力なトラクションを実現する。
リヤデフを経由するアクティブ・トルク・ベクタリングは、ドライブモード、運転スタイル、路面のグリップに応じて、個々のホイールへ瞬時にトルクが配分され、トラクションを確保する。
また、アヴェンタドールSで導入されたリヤホイールステアリングも採用。低速時は機敏性の向上と操縦性向上、最小回転半径の低減を実現し、高速時は安定性と乗り心地を向上させるとともに、最適なドライビング・ダイナミクスを実現する。
人間工学に基づいて設計されたインテリアには、最高級レザー、アルカンターラ、アルミニウム、カーボンファイバー、ウッドなどの高品質素材を使用。3003㎜という長いホイールベースと低い乗車位置が、快適さを生み空間を広く感じさせている。特別に開発された座席は座る1人1人に贅沢さを提供する。
エクステリアデザインもランボルギーニのDNAをしっかり受け継いでいる。LM002やランボルギーニの伝統の基本となるスーパースポーツカーからヒントを得た、全体の2/3がボディ、残りの1/3が窓という、ランボルギーニ・スーパースポーツカーの比率が採用されている。フロントとリヤの六角形のホイールアーチは、LM002とカウンタックから受け継いだディテールで、21インチ〜23インチのホイールの装着が可能。
デリバリーは2018年春からを予定。日本での価格は、2574万円(税抜)。