ランボルギーニ「ウラカンEVO」を発表 AWD・4輪操舵制御に予測ロジック搭載

ランボルギーニはボローニャのサンターガタ・ボロネーゼの本社で、超高性能なウラカン・ペルフォルマンテのパフォーマンスをベースに、次世代車両運動制御とエアロダイナミクスを新採用したV型10気筒エンジン搭載のスーパースポーツカー「ウラカン EVO」を2019年1月8日に発表した。
ランボルギーニ ウラカンEVO

搭載されるエンジンは5.2Lの自然吸気V型10気筒で、出力を向上させ、さらなるエモーションを高揚させるエキサイティングなサウンドを生み出している。インテークバルブはチタン製となり、排気系も一新。最高出力640ps/8000rpm、最大トルク600Nm/6500rpmを発生する。車両重量は1422kgで、パワーウエイトレシオ(馬力荷重)は2.22kg/psと強烈だ。

ランボルギーニ ウラカンEVO

したがって0-100km/h加速は2.9秒、0-200km/hは9.0秒、最高速度は325km/hという傑出した動力性能を備えている。また100km/hからのフルブレーキでは31.9mmで停止できる。

新技術搭載

ウラカン EVOのテクニカルなハイライトは、AWD、4輪操舵、トルクベクタリングの統合制御だ。この次世代の車両運動制御システムはランボルギーニ・ダイナミック・ビークル・インテグレーション(LDVI)と名付けられている。このLDVIのECUは、車両すべてのダイナミックな挙動を集中制御するシステムで、ドライバーの操作と車両の動き、そしてどのように車両姿勢にすべきかを予測(フィードフォワード)制御することで、完璧ともいえるドライビング・ダイナミックスを実現することができる。

ランボルギーニ ウラカンEVO

またランボルギーニ運動モニタリング・プラットフォーム(LPI)は、車両の重心位置に配置されるGセンサーとジャイロはバージョン2にアップグレードされ、一段と精度を向上。車両の前後、左右、上下のG、ロール、ピッチ、ヨーレートをリアルタイムにモニターし、磁性流体ダンパーの減衰力もLPI(運動モニタリング・プラットフォーム)からの情報により瞬時に減衰力を変化させる。

さらに先進のトラクションコントロールを採用し、AWD、トルクベクタリングとの統合制御を行なうことで、1輪ごとの駆動力を独立制御することができるようになっている。

最新のランボルギーニ・ダイナミックステアリング(LDS)も装備され、より少ない舵角で俊敏なステアリング・レスポンスをもたらし、リヤ操舵を統合制御することで、低速コーナーではより俊敏性が高められ、高速コーナーや強いブレーキング時には驚異的なスタビリティを実現している。

ランボルギーニ ウラカンEVO

ドライビングモードは、「ストラーダ」、「スポーツ」、「コルサ」があり、ダイナミック性能を統合制御するLDVI(ランボルギーニ・ダイナミック・ヴィークル・インテグレーション)では、リアルタイムに、そして予測制御を行っている。

制御される項目を見ると、このドライビングモードの選択、トルクベクタリングやトランクションコントロール、LDS、そしてステアリング、ブレーキ、アクセル、トランスミッションのギヤ位置、アクティブ・ダンパーの減衰力、4輪のグリップ力(接地荷重)などのデータを処理し、瞬時に最適なダイナミック性能を実現している。

空力性能

エアロダイナミクスでは、フロント・バンパーのデザインが新しくなり、さらにウイング形状のスポイラーを組み込むことでダウンフォースと空気抵抗の低減を両立。またエアインテークも一段と大型になっている。

リヤではバンパーラインより高い位置に、レースカーと同様にツインエキゾーストパイプを配置している。またテールエンドには大型のエアスポイラーがマウントされ、アンダーフロアの整流とディフューザーの効果と合わせて、空気抵抗の低減とダウンフォースの強化を両立させている。

ランボルギーニ ウラカンEVO

ウラカン EVOは、インテリアも革新され、8.4インチのタッチスクリーンを採用。指によるジェスチャーコントロールも可能だ。また常時ネット接続も実現し、通信式ナビ、スマートフォンとの連携、動画プレイヤー、WEBラジオなどコネクティビティをフルに使用することができる。オプションでデュアルカメラ・テレメトリーも装備でき、走行映像やデータを記録することもできる。

ウラカン EVOの日本へのデリバリーは2019年春と予定されている。価格は2984万3274円(税抜)。

ランボルギーニ ウラカン EVO 諸元表

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ランボルギーニ・ジャパン 公式サイト

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