アウトモビリ・ランボルギーニは2020年4月30日、イタリアのジュゼッペ・コンテ首相の操業許可令を受け、5月4日から生産活動を再開すると発表しました。サンタアガタ・ボロネーゼの本社では、従業員の安全を最大限確保したうえでの業務再開に備るなど準備を終えています。
生産活動が停止していた間に、ランボルギーニは工場の一部でサントルソラ・マルピーギ総合病院で使用する医療用マスクとフェイスシールドの生産を行なった他に、シアレ・エンジニアリング・インターナショナルグループと人工呼吸器の設計、生産にも取り組んでいました。
生産再開にあたっては、新型コロナウイルス対策を話し合うために3月13日から設けられた労使協議会により、業務に復帰する際の手順や使用する設備を見直し、従業員全員の安全を最大限に確保するために包括的な教育をはじめとする安全手順などを取り決めています。
ステファノ・ドメニカリCEOは
「再開に向けて皆がやる気にあふれ、準備はできています。しかし私たちが最も大切にしているのは従業員の安全であり、それを守るために安全面での厳格な手順も実施していきます。この優先順位こそが、ランボルギーニが先駆けて休業した理由であり、現在も徹底した議論と安全な復帰のための指針となっています。なぜなら、私たちはまだ新型コロナウイルスとの戦いに勝利したわけではないからです。今後も感染の状況を継続的に見守り、イタリア政府とエミリア・ロマーニャ州が発表するガイドラインに従って、手順の見直しを図れるようにしています。この慎重にならざるを得ない局面の中で、政府と自治体からの支援に心から感謝を述べたいと思います。私たちはこれからも、ランボルギーニファンの皆さまやお客様の夢を大切に育み、5月7日には新モデルをオンラインで発表します。ランボルギーニは、非常に好調でしたが2020年・第1四半期は事業活動を停止せざるをえませんでした。私たちは業界のリーダーとして早く復帰をし、世界各地の販売店が営業を再開後、できるだけ早く私たちの車を皆様にお届けしたいと思っています」と語っています。
このランボルギーニ社の生産再開により、フォルクスワーゲン・グループの各ブランドも生産再開に漕ぎ着けることになりました。もちろん量産モデルのフル操業までにはまだ時間がかかりそうですが、ランボルギーニのような少量生産モデルに関しては、通常レベルの生産ペースに戻るのは意外に早そうです。