ジープ「コマンダー」3列シート&ディーゼルのミッドサイズSUV 国内販売スタート

ステランティス・ジャパンは2022年10月24日、ジープ・ブランドのニューモデルとしてターボディーゼルエンジンを搭載し、7人乗りの新型SUV「コマンダー」の受注を開始した。

コマンダーは、ジープ伝統の傑出したオフロード性能を維持しながら、多人数の乗車が可能な3列シート、乗員の快適性や安全性を高める充実した機能装備、多彩なライフスタイルに応える荷室のアレンジ性や積載性を実現した、新世代のミッドサイズSUVであり、ジープのグローバル戦略モデルだ。

アメリカ、南米、インドなどで通用するミッドサイズのため、ボディのサイズは全長4770mm、全幅1860mm、全高1730mm、ホイールベース2780mmのDセグメント相当となっている。

国立科学博物館で開催された発表会に登壇したポンタス・ヘグストロムCEO

エクステリアは、フラッグシップモデル「グランドチェロキー L」の系統を引継ぐデザインを採用。ジープのアイデンティティのひとつであるフロントの7スロット・グリルは、ヘッドライトと一体化し、堅牢感あるスタイリングに。またヘッドライトは、前走車や対向車の有無を検知してロービームとハイビームを自動で切り替えるオートハイビームシステムや、視認性の高いシーケンシャル式のターンシグナルランプなど、最新の技術を搭載している。

ルーフ部分にはブラックペイント・ルーフを採用し、プレミアムな雰囲気を演出。リヤコンビネーション、リヤバンパーのデザインは、日本未導入のプレミアムモデル「グランド ワゴニア」からインスピレーションを得たデザインとなっている。このほか台形のホイールアーチ、荒れた路面で車体との干渉を低減する十分な地上高など、ジープの血統を受け継ぐデザイン要素が盛り込まれている。

ボディカラーは、パールホワイトトライコート、ヴェルヴェットレッド、ブリリアントブラッククリスタル、グレーマグネシオメタリックの4色。前者2色にはエンペラドールブラウン/ブラック内装、後者2色にはブラック内装が組み合わされる。

クール&ラグジュアリーなインテリア

インテリアのカラーは、シックでスポーティな印象のブラック、または品格が漂うブラウン系のエンペラドールブラウンがボディカラーに応じて組み合わされ、レザーシートはシートのサポート部に施されたダイヤモンドキルティング処理が上質なインテリアであることを表現している。

運転席には10.25インチのフルデジタルクラスターを備え、運転に必要な情報を表示。インストルメントパネルの中央にはApple CarPlay、Android Autoに対応した10.1インチ・タッチパネルモニター付オーディオナビゲーションが備わっている。さらに、対応するスマートフォンであれば置くだけで充電できる、ワイヤレス充電機能も装備。

キャビンは、すべての乗員が広々と快適に過ごすことが可能で、1列目と2列目シートの座席間にはゆとりのあるスペース、2列目と3列目シートにも十分なスペースを確保し、さらにそれぞれのシートにリクライニング機能を備えるなど、全席の乗員が快適な乗車姿勢をとることができる。また最大で80度まで開く大開口ドアによる乗降性もきわめて優れている。

2列目シートはワンタッチで格納できるタンブル機能を備え、様々なアレンジを簡単な操作で実現。荷室容量は、5名乗車時で481L、7名乗車時で170Lを確保しており、十分な積載性を備えている。

ジープ初のディーゼルエンジン

新型コマンダーは、ジープブランドで初採用となるディーゼルエンジンを搭載。2.0LのDOHC直列4気筒ターボ・ディーゼルエンジンは、最高出力170ps、最大トルク350Nmを発生する。しかも最大トルクを1750~2250rpmという低回転域から発生することで、アクセル操作に対してトルクが瞬時に立ち上がり、優れたドライバビリティを実現している。

この高効率なエンジンには、9速オートマチックトランスミッション、ならびに電子制御4×4システム「ジープ・アクティブドライブ」が組み合わされており、高い走破性と低燃費を両立。さらにコマンダーには、排出ガス後処理装置として尿素SCRシステムを搭載し、排出ガス内の窒素酸化物(NOx)を大幅に低減させ、最新の規制に対応している。

AEDシステムは、多様な路面状況でも優れた走行安定性を実現するセレクテレイン・システムを装備。「SAND/MUD(砂・泥)」、「SNOW(雪)」、「AUTO(オート)」の3つのドライブモードの選択によって、パワートレインや駆動系の車両制御が最適化され最大限のオフロード性能を発揮する。また急な下り坂を一定の低速で安全に走行できるヒルディセントコントロール(HDC)も備えている。

シャシーはあらゆる地形の走行を想定して設計された新世代アーキテクチャーで、フロントはストラット式、リヤはマルチリンク式サスペンションを組み合わせている。様々な路面で高い追従性を発揮し、悪路での走破性とオンロードでの快適な乗り心地を両立。またこの新世代アーキテクチャーは、全体の63%が高強度・超高強度鋼で構成された高いボディ剛性を確保しており、万一の際には高い衝撃吸収性を発揮するなど、乗員の安全性を高めている。

もちろん運転支援機能も充実している。前走車と一定の車間距離を保ちながら追従するアダプティブクルーズコントロール、ドアミラーの死角にある車両の存在を警告するブラインドスポットモニター、駐車場から出庫の際に側方からの車両の接近を警告するリヤクロスパスディテクション、高速道路でドライバーの運転負荷を軽減するハイウェイアシストシステム、車線からの逸脱の予防や車線変更時の安全確保に寄与するアクティブレーンマネジメント、駐車時の安全性を高めるサラウンドビューカメラシステム、衝突被害軽減ブレーキ(歩行者、サイクリスト検知機能付)など、最新の運転支援機能を充実させている。

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