BYDのSUV電気自動車「ATTO 3(アットスリー)」国内販売スタート

BYDの日本法人「BYDオートジャパン」は2023年1月31日、C+サイズのSUVのEV「ATTO 3(アットスリー)」を発売した。また同時に正規ディーラー(店舗/開業準備室)を全国に順次オープンしており、1月31日より、商談や試乗が可能な開業準備室を全国20店舗で営業開始した。

2月以降、さらに全国12店舗の開業準備室を順次オープン予定だ。そして2月2日に、ショールームを備えた店舗の日本1号店となる「BYD AUTO 東名横浜」をオープンする。

「BYD AUTO 東名横浜」

なお販売ディーラー網は現時点の全国20店舗から最終的に100店舗まで拡大する計画で、現在準備を進めている。

現在準備されている全国ディーラー

発売される第1弾モデルの「ATTO 3」は、BYDのグローバル戦略モデルで、全長4455mm、全幅1875mm、全高1615mm、ホイールベース2720mmというC+セグメントサイズのSUVだ。搭載されるバッテリー容量は58.56kWhで、1充電の航続距離はWLTCモードで485kmと十分な航続距離を備えている。フロントに搭載する駆動モーターの出力は150kW(204ps)、最大トルクは310Nm。0-100km/h加速は7.3秒。

BYDが独自開発した安全性の高いリン酸鉄系のリチウムイオン・セル式の「ブレードバッテリー」を搭載したEV専用のプラットフォーム「e-Platform 3.0」を採用し、高い安全性、フラットな床面による広い車内空間と440L/1340Lの荷室容量を実現。

運転支援システムは、前方レーダー2基、後方レーダー4基を搭載し、全車速追従ACC、自動ブレーキ、レーンキープアシストなどをフル装備し、自動緊急ブレーキシステムやBYDアラウンドビューシステム、ブラインドスポットインフォメーションなど、日本の交通環境に合わせた先進安全・運転支援機能も充実している。さらに電力の外部接続としてV2L(Vehicle to Load)とV2H(Vehicle to Home)にも対応。そのため、最大限のEV補助金の対象となる予定で、価格競争力も高くなっている。

「ATTO 3」は、2022年2月に中国で販売を開始して以降、オーストラリア、タイなどのアジア太平洋地域でも発売され、2022年末までのグローバルでの累計販売台数は20万台をオーバー。さらにヨーロッパでもドイツやフランスなどを含む9ヵ国での販売も決定しており、すでにユーロNCAPの安全性評価で最高評価の5つ星を獲得している。

ATTO 3の新車保証は4年間10万km、バッテリー保証は8年・15万km(充電能力70%)となっている。また販売方式は、サブスクリプション型(頭金なしの定額払い)、オートリース、残価据え置きローン、通常ローンなども用意されている。

価格

BYD ATTO 3:440万円(税込)

■試乗・イベント
第26回 大阪オートメッセ2023:https://byd.co.jp/e-life/event/
場所:インテックス大阪(大阪国際見本市会場)
期間:2023年(令和5年) 2月10日(金)、11日(土・祝)、12日(日)
時間:9:00〜8:00
試乗:2月10日(金)13時から17時、12枠×2台分(20分/枠)
   2月11日(土)10時から17時、16枠×2台分(20分/枠)
   2月12日(日)10時から14時、12枠×2台分(20分/枠)
   
BYDオートジャパンは、2023年中ごろにBセグメントのより低価格な「ドルフィン」の導入が予定され、下半期にはプレミアム・クラスの挑戦するフラッグシップ・モデル「シール」の導入が計画されている。

こうしたラインアップの拡大に合わせ、全国で100店舗のディーラー網を展開する計画だ。またディーラー網の展開に合わせ、自動車の車検や修理、整備における能力開発プログラムなども提供する明治産業と提携してサービス技術トレーニングを充実させていく。
ディーラーのスタッフのEV整備に欠かせない知識量と技術力を向上させ、顧客が満足できる高品質なアフターサービスを提供できるよう、正規ディーラーのスタッフに向けたサービス技術トレーニングを展開することになっている。

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