アウディの高性能な電気自動車クワトロ「e-tronスポーツバック」詳しい解説

ダイナミック性能とシャシー

e-tronスポーツバックのサスペンションの中心的な制御ユニットは、エレクトロニックシャシープラットフォーム(ECP)です。ECPはクワトロのドライビングダイナミクス・コントロール(すなわち4輪コントローラー)と、ホイールセレクティブ・トルクコントロールを統合しています。

これらの機能統合により制御時間がより速く、より正確になっています。アンダーステアやオーバーステアといった車両のハンドリングダイナミクスが関係する状況では、電動4輪コントローラーが、ドライブコントロールユニットによって指定されたトルク配分を上書きします。

このような状況では、操舵角、エンジンのトルク、横方向、前後方向の加速度といったデータから、理想的なトルク配分を演算。

オーバーステアが差し迫っている場合、より多くのトルクをフロントアクスルに配分してヨーをコントロールします。そのためドライバーは、コーナリングのより早い段階から次のストレートに向けて加速することが可能になり、ステアリングを修正する頻度が低下します。

シャシーと駆動コントロールの統合ネットワーク

4輪コントローラーは、それぞれの状況に基づいて、エンジントルクを調整すべきなのか、あるいはブレーキに介入すべきなのかを決定し、各アクスルに対して個別に制御を実行します。

これにより俊敏なハンドリングに貢献し、特にコーナリング時のダイナミクスにおいて、スポーティな特性を実現しています。アンダーステアの兆候を検知した場合、4輪コントローラーは油圧式のホイールブレーキを個別に直接制御します。

つまり、ホイールセレクティブトルクコントロールは、コーナー内側のトラクションが低下したホイールをわずかに制動して、よりトラクションの高いコーナー外側のホイールの駆動力を増加させます。この駆動力の差によって、クルマは曲がりやすくなり、ステアリングの操舵角に追従することができ、ニュートラルなハンドリングが実現し、コーナリング時のダイナミクスが向上するのです。

走行特性は、ドライブセレクトによって調整することが可能です。このシステムは、走行状況、路面状況、ドライバーの要求に応じて、7つのプロファイル(快適性重視、効率性重視から、スポーティな設定まで)を選択することが可能です。

ドライバーは、「オート」、「コンフォート」、「ダイナミック」の各モードに加えて、「エフィシエンシー」、「インディビジュアル」、「オールロード」、「オフロード」の設定が選択可能です。

前後連続可変の駆動トルク配分とブレーキ独立制御による運動制御を実現

各モードを選択すると、パワーステアリングのアシスト量、駆動特性、自動車高調整機能付きアダプティブ エアサスペンションの設定を変更することができます。ドライバーが、「ダイナミック」を選択すると、ドライブモードの「S」が自動設定され、ブーストモードが起動します。「エフィシエンシー」では、パワートレーン、空調コントロール、クルーズコントロールまたはアダプティブクルーズコントロールが、より電費重視な設定になります。

なお、エレクトロニック・スタビリゼーション・コントロール(ESC)も4つの機能モードがあり、オンモードに加え、スポーツ、オフロード、またはESCオフを選択することもできます。

サスペンションは、前後とも5リンク式で、自動車高調整機能を備えたアダプティブ エアサスペンションを標準装備しています。スムーズで快適な乗り心地から、スポーティで安定したハンドリングまで、幅広く車両の特性を変化させることが可能で、ワインディングロードでは、スポーティなドライビングを楽しむこともできます。

オフロードモードでは、車高が上昇するため、荒れた路面でも安心して走行することができるなど空気圧式のスプリングは、基準となる最低地上高の172mm~76mmの範囲で車高を自動、または任意に変化させることができます。

このようにe-tronスポーツバックは、フルサイズSUVセグメントのクルマとして卓越した制御により、高いコーナリング性能を発揮し、低重心、前後荷重配分50:50の優れた資質により、どのような状況でもドライバーの操作に素早く反応し、高い安定性を発揮することができるようになっています。

デザイン

エクステリアはアウディQファミリーで共通の八角形のシングルフレームグリルを採用しています。プラチナグレーのフレームや下部に配したe-tronのロゴによって他のQファミリーとの差別化を図っています。

サイドビューは低くアーチを描くルーフラインにより、SUVクーペのスタイリッシュさを表現。前後のブリスターフェンダーがクワトロならではの力強い走行性能を視覚的に表しています。

インテリアは水平基調のダッシュボードの中央に、2つのMMIタッチレスポンスのディスプレイが上下に配置されています。アウディバーチャルコックピットをはじめとするデジタル機能をもちろん備えています。ディスプレイをオフにすると、上部ディスプレイは周囲のブラックパネルに溶け込んでほとんど見えなくなります。


The Mortor Weekly

ページのトップに戻る