ホンダは2020年12月16日、同社の育成ドライバーとしてヨーロッパのF2シリーズに参戦していた角田裕毅選手が2021年のFIA F1世界選手権に、スクーデリア・アルファタウリ/ホンダのレギュラードライバーとして参戦することが決定したと発表しました。
角田裕毅選手はホンダの鈴鹿サーキットレーシングスクール・フォーミュラ(SRS-F)を卒業し、日本のF4レースで4年の経験を積み、2018年にF4日本選手権でチャンピオンを獲得しました。
そして2019年からはヨーロッパのF3選手権に参戦し、シリーズ9位に。2020年からはレッドブルのドライバー育成プログラムであるレッドブル・ジュニアチームに所属し、F2にステップアップ。シリーズ3位の成績を残しています。その内訳は優勝は3回、表彰台登壇7回、ポールポジションを4回獲得。シーズンランキング3位となり、F1ドライバーとなるために必要なスーパーライセンスの獲得要件を満たしました。
その一方で、2020年8月にアルファタウリがシーズン終了後にヤス・マリーナ・サーキットで開催する若手ドライバーテストへ角田を起用することを発表。11月にイモラ・サーキットで2018年型F1マシンのトロ・ロッソSTR13に乗り込みテストを実施。
角田裕毅選手は、F1最終戦のアブダビ グランプリ終了後の12月15日に行なわれた若手ドライバーテストで、アルファタウリAT01のステアリングを握って123周を走行し、テストをパス。2021年シーズンの参戦が決定しました。アルファタウリでは、すでに決定しているピエール・ガスリー選手とともに出場することになります。
2000年生まれで20歳の角田裕毅選手は、2014年の小林可夢偉選手以来途絶えていた日本人F1ドライバーとなることが決定しました。