吉田由美のピンポイント&チャームポイントVOL37
2015年のジュネーブショーでのワールドプレミアから約3ヶ月、日本でもお披露目された「マクラーレン675LT」を今回はピックアップします。
マクラーレン675LTの、「675」は馬力、「LT」は、ロングテール…つまり、後ろが長いボディスタイルを持つクルマという意味。欧州の車名には、こういったわかりやすい意味のネーミングが多いので、ある意味とても助かります(笑)。
現在、マクラーレンと言えば「マクラーレンP1」を頂点とし、「650Sスパイダー/650S クーペ」「MP4-12C」というラインアップですが、P1と650の間にあたるのがこの675TL。その下には、2015年6月に日本でも正式に発表された「540C」「570S」が加わり、マクラーレンのラインアップはますます充実しています。
ところで「マクラーレン」という名前は、F1レーシングチームでも有名ですよね。その名を日本で圧倒的に知らしめたのは、80年代後半から90年代の日本で巻き起こったF1ブームでしょう。マールボロカラーのマクラーレン・ホンダが、日本中のF1ファンを熱狂させたのは記憶に新しいはず。それが2015年の今、マクラーレンは再びホンダのパワーユニットを搭載して、F1に参戦しています。
F1などのレースフィールドで培ったノウハウを市販モデルに活かしているという、スーパースポーツカー、マクラーレンは、当時のF1ファンやスーパーカーブームを経験した人たちには、かなり刺さるはずですね。
そして個人的に刺さったのは、リヤスタイルです。マフラーが2本…まるでバズーカ砲みたいに搭載されています。
その効果も関係あるのかないのか、3.8L V型8気筒ツインターボエンジンは675馬力をたたき出し、0→100㎞/hはわずか2.9秒。0→200㎞/hまでもたったの7.9秒というハイパフォーマンスなんです。
675LTを見ていると、マクラーレンのデザイン理念、「美しく機能的」は本当なんだなあと実感しますね。では、また次回。