VOL.97 吉田由美のピンポイント&チャームポイント
これまで3列シートのクルマといえば、ミニバンが定番だと思いきや、3列シートのSUVも意外に多いのです。しかもここ最近では2016年に「アウディ Q7」、「ボルボ XC90」、今年は「マツダCX-8」がデビュー。共通点はどれもスタイリッシュでカッコイイ!人間でいえば、イケメン揃いのカテゴリーなのです。
とはいえ、CX-8は今のところ日本専用モデル。
なにしろ発表会は、フランクフルトモーターショー真っ最中にフランクフルトではなく日本で行なわれたのですから、まさに日本向け。とはいえ全長4900mm、全幅1840mm、全高1730mmの堂々サイズ。
ポイントは2列目のシート。独立型キャプテンシート、キャプテンシート+アームレスト、ベンチシートの3タイプの設定があります。
キャプテンシートタイプを選ぶと、3列目シートへのアクセスが楽ちんなのも嬉しいポイント。
3列目シートも天井の高さはそれほどでもありませんが、足元空間は抜群の広さ。マツダによれば身長170㎝の人でも快適に過ごせる広さとのこと。
室内のインテリアもお洒落で素敵。丁寧に仕上げられている感たっぷり。
個人的にはサンバイザー裏のミラー蓋部分のカード入れのシェイプと、ウインドウスイッチの底部分まで同じ素材でこだわって作っているところに、妙に感心しました。
CX-8は見えない部分にもこだわっているな、と。
マツダ車は以前からサンバイザー裏の屋根部分にETC車載器を内蔵するなど、デッドスペースを有効に活用したり、見えない部分までしっかり作りこんでいる感があります。
たとえるなら、女性が洋服だけではなく、下着にまで手を抜かないというか。もちろん上下バラバラの下着をつけるなんてもってのほか!でもそういったことが体に緊張感を与え、スタイルを保つ秘訣かもしれません。ちなみにいくつになってもスタイルが変わらない某女性有名アーティストさんは、常にTバックを履いているそう。・・・つまり、そういったこだわりが、結果、全身のプロポーションの良さに繋がっているのではないかと思うのです。
また、後席ドアは長めで重いのを開閉しやすくするため、ドアを少しだけ跳ね上げタイプにしているので、ドアは軽く開閉できるのに、開いたときの存在感が倍増。見え方として、ドアのサイド部分が見えるため、肉厚で頑丈なドアに見え、クルマの剛性の高さをイメージさせます。
エンジンはスカイアクティブーD 2.2Lのディーゼルエンジン。「i-Activesense」を全グレード標準装備。360°ビューモニターを採用。
それにしても、そもそもなぜ「CX-6」や「CX-7」ではなく、「CX-8」というネーミングなのか?という質問をしたところ『同じ3列のクルマ「CX-9」よりちょっとだけ小さいから』とのこと。
加えて「エイト」って、なんか言いやすい。「8」は横にすると「∞」(無限大)。なんとなく縁起がよさそうなので、中国で販売したら売れそうですよね。