吉田由美のピンポイント&チャームポイントVOL33
クルマ業界の人たちや、クルマ好きの人たちが泣いて喜ぶ大好きなものといえば、スポーツカーやオープンカー。もちろん大排気量のスーパーカーも大好物ですが、ちょっと小さい、もっと言うならば軽自動車のオープンスポーツカーが大好きなんじゃないのかー、と思ってます。
そう2015年4月に発売となったホンダS660は、まさにそんなギョーカイの人たちや、クルマ好きの人が泣いて喜ぶ大好きなクルマですよねー。
ホンダS660のことをどうしてほとんどの人が好きになるか、私なりに考えてみました。まず軽自動車ということで自分でも扱えそうなサイズ。さらにビートの後継モデルということで、運転して楽しそう! しかもお値段198万円からということで、自分に買えるかも!?
そうなんだかS660はスポーツカーなんだけど、ちょっとだけ身近な雰囲気を漂わせるところがあるんですよね。アイドルでも高嶺の花ではなくて、昔なら「おニャン子クラブ」というか、今なら「AKB」的な会いに行けちゃう親近感というか。そんな雰囲気をS660には感じ取っててみんなが好きなんじゃないかなーと思っている吉田であります。
さて前置きが長くなりましたが、私なりのS660のピンときたチャームポイントを発表しちゃいましょう。
「吉田、どうせ屋根が開くのがステキ! とかだろ?」ですって? まあ確かにS660のロールタイプのルーフはステキです。軽量化の意味も込めて屋根を幌タイプにして、しかも自動ではなく手動でロールケーキを横にしてクルクルと丸めるようにして開閉をするところは、かなり割り切っているし斬新! でも、持ってみると重さがちょっと…。なので吉田由美的には、S660のルーフはチャームポイントとしては予選落ちです。
じゃあどこがチャームポイントかというと、それより私的には、ドライバーの後方、シートとシートの間についているウインドウが自動で開閉ができるところに注目しました。ドアノブにこのウインドウの開閉スイッチがあるのですが、はじめは屋根の電動スイッチかと思っていました…違いました(笑)。
この窓を開くと、風の流れを意図的に作ることができるため、車内の風の巻きこみが少なくなって快適なんです。さらにドライバーの後ろに搭載されているエンジンの(ミッドシップってことですね)音を、さらに近くに感じることができます。
低速でもエンジンの音がビシビシと伝わってきて、走っている気分が味わえるので楽しさ倍増!ですね。
ちっちゃい軽自動車なのにもっと速く走りたくなっちゃう…。このリヤウインドウはある意味、いやいい意味での「魔界」への入口じゃないでしょうか…。