【コラム】「‘覗き見たい願望’をくすぐる、華麗なるドア・オープンオブザイヤー」~「テスラ モデルX P100D」@吉田由美

VOL.77吉田由美のピンポイント&チャームポイント

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イベントなどで、クルマの屋根が開くと人が集まる。

ボンネットや、車種によっては後ろ部分が開いてエンジンルームが覗けるようになると人が集まる。

場合によってはドアやトランクルームが開いても人が集まることもありますが、人間はこの「開閉する」「中を覗ける」という行動にとても弱いらしく、その先がどうなっているのか、気になってつい見てしまいます。

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そんな人間の心理をくすぐるクルマ「テスラ モデルX」。

テスラなので100%電気自動車です。これまでもテスラといえば自動運転支援システム「オートパイロット」などで注目されていますが、「モデルX」も現場での集客力が凄い!!

ドアが閉まっている状態では、これまでにあったテスラのモデルよりサイズが大きく、スタイリッシュでスマートな7人乗り3列シートのSUV。全長5037㎜×全幅2070㎜×全高1680㎜。そのデザインからか、あまりSUVという感じではありません!

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しかし、このクルマのドアが開くと周囲には人だかりができます。

理由は、後席のドアが上に持ち上がって開く「ファルコンウイング」☆

これまでも2ドアのクルマで、ドアが上に持ち上がって開くタイプのものはあり、「ガルウィング」とか「ポップアップ式」などと呼ばれています。

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しかし「モデルX」の場合には、前席ドアは普通に横開き。後席のドアだけが上に持ち上がって開くというタイプ。しかも、上にスムーズに上がってから横に開くため、30㎝ほどの隙間があれば開閉可能という嬉しさ。

じつは上にドアが開くタイプは、意外に開くのに横スペースが空いていないとドアが開かない、というデメリットがありましたが、「モデルX」ではそれを華麗に克服。

とはいえ、すでに全幅が2m超えなので、駐車場も選びそう。高さも必要ですし。ちなみに特徴的なこの開き方は「ファルコンウィング」と呼ばれています。

「ファルコン」といえば、「鷹」という意味もありますが、私にとっては映画「ネバー・エンディング・ストーリー」に登場する幸運のドラゴンのイメージ。クルマづくりって、まさに「終わりのない物語」なのかも。

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ちなみにすべてのドアやボンネットフードなどはそれぞれでももちろん、電子キーと室内の大型タッチスクリーンの画面で一斉に開閉も可能です。

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