一般社団法人 次世代自動車振興センターの主催、三重県の共催で、一般社団法人 日本EVクラブが企画運営した、「EV・PHEV東京-伊勢志摩キャラバン」の出発式が行なわれた。このイベントは経済産業省が後援するもので、参加車両は、現在国内で販売されているBEV(バッテリーEV)、PHEV。そして、2016年5月26日、27日に開催されるG7サミットの開催地、三重県伊勢志摩に向けてのキャラバンがスタートした。
イベントの会場は、経済産業省の中庭で、展示車両を含む18台のEV、PHEVが集められ出発式が行なわれた。このキャラバンの狙いは次世代自動車をより多くの国民の目に触れ、クリーンエネルギー自動車の普及促進を目的としたもので、18台の参加車両のうち12台が伊勢志摩まで実際に走行する。
ドライバーはモータージャーナリストらが担当し、高速道路、一般道路を走行し、その模様を彼らのフェイスブック上でオンタイム・レポートしている。
この企画の背景は、叫ばれているエネルギー危機に対して、自動車メーカーの出している回答として、現在のところBEV、PHEV、FCVがあり、すでにこれらの次世代エネルギー車は市販されている現状を広く知ってもらうことも目的のひとつだ。そして多くの充電ポイントも存在し、インフラも整備されつつあることも知っておきたい。
さらに地球温暖化対策に対して真剣に向き合う必要があり、目の前にある危機的状況に対して、クルマへの規制も始まっている。それは欧州のCAFÉ(企業平均燃費)やカリフォルニアを中心としたZEV規制に代表されるように、CO2削減を企業に求め、その具体的な数値も決まっている。達成できない場合はペナルティもあるという状況で、欧州の自動車メーカーは大型乗用車をPHEV化へと進めている現状だ。
AutoProveのコラムでも舘内端氏のコラムや清水和夫氏のコラムで、エネルギー問題は多く語られ、また各団体のシンポジウムレポートなども掲載してきている。
自動車専門家やマニアはその知識を生かし、率先して次世代エネルギーに取り組むことが求められているのではないだろうか?そしてAutoProveを読んでくださる意識の高い読者のみなさんと一緒に、これらの問題について情報を共有できればと思う。