自動車業界向けに音声AI技術を提供するセレンスは2021年1月22日、新たにセレンス クラウドサービスの拠点を日本に開設し、トヨタが最初のホスティングユーザーとして契約したことを発表しました。
この新しいクラウドサービス拠点は、音声認識、音声合成、自然言語理解などのAI対応音声技術をクラウドベースで提供する施設です。この新たなホスティング拠点の開設により、日本においてレスポンスタイムが短縮され、セレンスのクラウドベースAI対応音声技術を利用している自動車メーカーやモビリティ企業、そしてエンドユーザーは、よりスピーディーでスムーズな音声エクスペリエンスの提供が可能となります。
セレンスは、ニュアンス コミュニケーションズから分社する以前の2014年からトヨタのコネテクテッドサービスのエージェント機能(音声対話サービス)にクラウドベースの音声認識技術を提供しています。
今回、日本のホスティング拠点を活用することで、エージェント機能(目的地の検索や設定、天気予報などの情報検索を音声対話で行なうサービス)の音声認識レスポンスが向上します。これにより今後、トヨタのコネクテッドサービスユーザーへ、よりスムーズで進化したドライバーエクスペリエンスを提供することが可能になります。
セレンス ジャパンの木村正二郎リージョナル副社長は、「セレンスは、世界中で高まる車載音声AIアシスタントへの期待やニーズにお応えするために、サービスの向上と機能強化に取り組んでいます。今回の日本市場に対応したホスティング拠点の導入もその一環であり、この新たな取り組みにより、トヨタをはじめとする自動車メーカー各社と、日本のコネテクテッドサービスのユーザーの皆さまに最先端のエクスペリエンスをご提供できると確信しております」と語っています。