トヨタは2019年10月8日、2019年内に発売予定の大型サイズ・3列/4列シートの新型車「グランエース」を、10月24日〜11月4日まで開催される「第46回東京モーターショー2019」で初公開すると発表した。
車両概要
新型車グランエースは、上質、快適な移動空間として、全長5.3m、全幅1.97mのロング&ワイドなサイズを活かした圧倒的な存在感を示すフルサイズのワゴン・ミニバンだ。セミボンネットのパッケージを採用し、3列シート6人乗りと、4列シート8人乗りの2タイプを設定している。
デザインは、金属調の大型ラジエーターグリルとヘッドランプを融合させ、上下、左右方向に張り出させることで、押し出しの強いフロントフェイスとしている。フロント・グリルと連続したヘッドランプに突き刺さるような形状のLEDデイタイムランニングランプとクロム加飾フレームで一括りにしたプロジェクター式2眼LEDヘッドランプが高級車に相応しい存在感を表している。
インテリアは、ブラックを基調としたインスツルメントパネルを採用し、空調吹き出し部に金属調加飾、助手席正面に木目調加飾を配して華やかさを演出。またメーターフードには、表皮巻きと本ステッチを施し上質さを表現している。
シートは、3列6人乗りに加え、4列8人乗りのタイプも設定。セカンドシート、サードシートの4席には、ゆったりとくつろげる専用の本革キャプテンシートを採用し、上質な移動空間としている。これらのシートは座り心地の良さに加え、ロングスライド機構やオットマン機構などを装備ている。
またフロントシート背面からサイドトリムに向かって配した木目調加飾と、それに沿って点灯するLEDサイドカラーイルミネーションによって、華やかさと落ち着きのある上質感を演出している。
駆動方式はFRレイアウトで、1GD型2.8Lクリーンディーゼルエンジンと6速ATトランスミッションを搭載し、滑らかさに加え低回転からトルクフルな走行を実現。
リヤ・サスペンションは新開発のトレーリングリンク式リジッド・サスペンションを採用。ボディは環状骨格構造を採用し、高いボディ剛性により、上質な乗り心地と優れた操縦安定性を両立させている。また、上級ワゴンにふさわしく、徹底した振動、遮音対策をし、高い静粛性を追求している。
運転支援システムはトヨタ・セーフティ・センスを装備。駐車場など低速走行時における衝突回避・被害軽減を行なうインテリジェントクリアランスソナーなどの安全・安心をサポートする装備も充実させている。
また、ディスプレイオーディオ(DA)を装備。SDLなどのスマートフォン連携機能により、スマートフォンで普段利用している地図アプリや音楽アプリなどをディスプレイ上で表示・操作が可能になっている。
【諸元】
なお、トヨタ車体はこの「グランエース」以外に、高級ワゴンのインテリアを追求した「リゾート・ツアラー・コンセプト」 (インテリアのみ)、「ビジネスラーナー・コンセプト」(送迎サービス向け大型ミニアン:インテリアのみ)というミニバンのインテリアのコンセプトモデルも展示する。
さらに世界初披露となる「PMCVコンセプト」を出展する。PMCVはC/Dセグメント・サイズで、「パーソナル・マルチ・コンパクト・ビークル」の略で、2030年のミニバン像をイメージしたコンセプトカーだ。