ZF 2輪、3輪、4輪の小型電動モビリティ開発に向け合弁会社を設立

2017年6月2日、ZF社はマグラ社(Magura)、ブレーキフォースワン社(Brake-Force-One:BFO)、ユニコーン社(Unicorn)と合弁会社を設立。ZF社がこの合弁会社の株式48%を所有する筆頭株主になっている。

ZFは今後のモビリティでは、電動化、超小型モビリティを重視する考えで、この市場を開拓し、技術的進歩を推し進めるため、上記3社と合弁会社を設立。ZFのシュテファン・ゾンマーCEOは、「今回の合弁事業は、2輪、3輪、4輪の小型電動モビリティの再定義を目的としています」と語っている。

ZF 輪、3輪、4輪の小型電動モビリティ開発に向け合弁会社を設立

合弁事業に参加する各企業は、2輪車用部品の技術やサービス(マグラ、ブレーキフォースワン)、バッテリー技術(ユニコーン・エナジー)が専門で、ZFが電気駆動システムの開発を担当する。このように、ZFは外部パートナーや業界内専門家との提携を推進している。

こうした新たな取組は、2016年9月、フリードリッヒスハーフェンに設立したツークンフト・ベンチャーズ社(Zukunft Ventures GmbH)が主導し、ZFに関連する技術分野で活躍する企業に投資する役割を担っている。対象となる企業は、小規模ながら実績のある企業で、ZFという強力なパートナーからサポートが得られ、ZFは常に競合他社の一歩先を行く持続可能な技術をこれまで以上に活用できるという仕組みだ。

ZFは、超小型モビリティ分野に大きな可能性があると考えている。研究によれば2030年までに、特に都市中心部の物流において小型電動自動車の使用が飛躍的に伸びると予測している。

このような急成長が見込まれる市場へ向けて今回の合弁事業はスタートする。そして事業としては、Eモビリティ市場向け製品の開発、製造、販売を目的としており、2017年夏の終わり頃には最初の製品を発表する予定だ。

マグララルフ・バーントCEOは「過去数十年にわたり、当社の革新的なブレーキシステムは、自転車、特にマウンテンバイク分野の発展において大きな役割を果たしてきました。Eモビリティに特化した当社の強みは、膨大なノウハウと、マゲンヴィルト・テクノロジーグループ(Magenwirth Technologies Group)内における強力なパートナーシップを特徴としています。今回の合弁事業により、当社はEモビリティビジネスで新しい分野を開拓できます」と語っている。

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COTY
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