ZF、フォルシア社と戦略的なパートナーシップを締結 自動運転向けのインテリアを共同開発

2017年5月4日、グローバル規模の自動車部品サプライヤー、ZFはフランスのフォルシア社と戦略的なパートナーシップを締結したと発表した。フォルシア社は現在ではフランスにとどまらず世界6位につけるグローバル自動車部品サプライヤーだ。

フォルシアのパトリック・コラーCEO(左)とZF社のシュテファン・ゾンマーCEO
フォルシアのパトリック・コラーCEO(左)とZF社のシュテファン・ゾンマーCEO

今回のパートナーシップの締結は自動運転向け技術関連で、統合安全システム、コックピット用先進安全技術など、レベル3の自動運転に関わる新しい安全システムやインテリア・ソリューションの開発を行なうとしている。

ーーフォルシアのパトリック・コラーCEO
「このパートナーシップは、当社の将来に向けた技術開発にとって、大きなステップとなります。お客さまのニーズに関する充分な理解と共通するビジョンを通し、ZFとフォルシアは様々な自動運転環境における乗員の安全性を向上させるユニークなテクノロジーを提供していきます。この提携によって、私たちは大きなメリットをお客さまにご提供できるようになります。共同開発によって安全、ネットワーク接続、多目的利用や状況予測といった将来のインテリアに求められる安全機能のすべてが可能になるでしょう」と語った。

ーーまたZF社のシュテファン・ゾンマーCEOは
「ZFは、フォルシアとともにさらに成長していきます。クルマの電動化と自動運転には、革新的なアクティブおよびパッシブセーフティ・テクノロジーが必要です。安全技術におけるグローバルリーダとしてZFは、パートナーであるフォルシアとともに統合安全システムを提供して参ります。ネットワーク化されたエコシステムはシリコンバレーだけのものではありません。パリ(フォルシア)とフリードリッヒスハーフェン(ZF)間においてもエコシステム哲学の適用によって、ZFとフォルシアは世界中のお客さまに革新的なソリューションをご提供できると信じています」と語っている。

このパートナーシップでは資本関係を含まず、ノウハウの交流や共同作業を進めて行くためのもので、両社はこれまで通り個別にそれぞれのプロジェクトに取り組むことに変わりはない。

ZF社はアメリカのTRWを買収し、エアバッグ、ブレーキ・システム、ドライバー支援システムなどの分野に事業を拡大中。またフォルシア社は、高品質のシートやドア、樹脂部品、メーターパネルなどインテリア部門と、排ガス処理システムなどの分野を得意としているが、今回の協業により、ZF/TRWは将来の自動運転システム向けのメーターパネルやシートなど、インテリアの分野も充実させる狙いである。

今後は最高レベルのアクティブ&パッシブセーフティ・テクノロジーを搭載しながら、柔軟性と快適性を備えたインテリアを実現させる計画だ。特にシートは、多くの安全システムを統合しながらリクライニングや回転、さらには自動運転から手動運転モードへの効率的な転換を可能にできることを主眼に開発を進めるという。

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COTY
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