グローバル・サプライヤーのZFは2021年3月15日、2021年シーズンのモータースポーツ活動を発表しました。スーパーGTの「シリーズ・パートナー」としての参画は、2013年以来で9年目を迎えています。そして2014年から開始した「GT500クラス」へのクラッチ供給も8シーズン目となるなどスーパーGTシリーズとは深い関わりを持っています。
また、スーパーGTでは「TEAM KUNIMITSU」(チームクニミツ)へのスポンサーシップも継続します。ZFは2018年にチームクニミツとスポンサーシップ契約を結び、山本尚貴/ジェンソン・バトン両選手のチャンピオン獲得をサポートしました。
新型コロナ感染症拡大のため変則開催となった2020年シーズンには、チームクニミツは最終戦で山本尚貴/牧野任祐組のNSX-GTが劇的な逆転勝利を実現し、2年ぶりにチャンピオンを獲得。今シーズンも同チームへのスポンサーシップを継続し、ディフェンディングチャンピオンとしてのレース参戦をサポートすることになります。
この他に、スーパーGTでは顕著な活躍を見せたメカニックを表彰する「ZFアワード」も継続されます。今年は全8戦ごとに優秀チームを選出し賞金を授与する予定です。受賞チームは、ZFのYouTubeチャンネル「ZFJapanMotorsports」やツイッター(@ZF_Japan)に動画を投稿して紹介予定になっています。
こうしたスーパーGTでのZFの活動を幅広い自動車ファンに紹介するため、2020年からZFのデジタルプラットフォーム「note」を立ち上げています。この「モタスポ!Park」ではスーパーGTレースの模様やサーキットの舞台裏、技術解説など、写真を使って分かりやすく紹介するコンテンツを用意する計画です。また、電気自動車のF1「フォーミュラE世界選手権(FE)」の様子も発信していきます。
ZFグループのグローバルでのモータースポーツ活動は、世界各地の市街地サーキットを舞台に展開する次世代のモータースポーツであるフォーミュラEをスーパーGTと並ぶ活動の柱に据えています。
フォーミュラEに参戦するチームで初めてネット・カーボン・ニュートラル(CO2排出量実質ゼロ)の認証を取得した「マヒンドラレーシング」とのテクニカル・パートナーシップを継続。
既に開幕している現在の「第7シーズン」ではZFのサスペンション技術が多くのチームに採用されているほか、チームと共同開発した電気モーター、インバータ、トランスミッションを一体化した新しいパワートレーンが今シーズンから実戦デビューしています。
またF1グランプリでは、2020年に続きフェラーリとハースがZFのダンパーを使用します。さらにZFの製品、技術はル・マン24時間を含むWEC(世界耐久選手権)、ダカールラリー、ニュルブルクリンク24時間レースや世界各国で開催されるポルシェ・カレラカップの車両にも搭載されています。
このようにZFは世界の主要レースから、日本のスーパーGTまで幅広いモータースポーツ活動を展開しており、モータースポーツファンにとってはチェックすべき情報が数多く発信されています。