ZF、自動運転に向けた3D車内モニターカメラシステム開発

ZFは2018年10月24日、車内の乗員の検知と識別が可能な3D車内モニターシステム(IOS)を開発中であることを発表した。このシステムは乗員の体格や位置、姿勢を認識し、ドライバーがステアリングホイールで車両を制御しているか、または自動運転システムをモニターしている状態なのかを判断でき、高度な安全および自動運転機能に役立つ重要なデータを取得するシステムだ。
ZF、自動運転に向けた3D車内モニターカメラシステム開発

ZFは、車外の環境を検知する前方物体認識カメラの生産で世界をリードする一方で、10年以上前から車内モニター用カメラの開発も行なっている。安全性の向上と自動運転に対するニーズの高まりというトレンドを受け、車内カメラ技術への関心が高まっており、ZFは安全性や快適性の向上、自動運転といった多様な目的に対応できる3Dカメラによる車内モニターシステムを開発している。

最も重要な例としてあげられるのが、乗員の位置検知だ。シートに設置されたセンサーはすでにエアバッグやシートベルト・プリテンショナーを作動させるべきかどうか、どの程度の力で身体を拘束すべきかを判断するために使用されている。開発中の3D IOSカメラは、乗員の体格や位置や姿勢(リクライニング時などの着座姿勢を含む)に関する情報をリアルタイムで検出し、シートセンサーから得られた情報を補完する役割を果たしている。

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