TRW 単眼と複眼カメラをラインアップした次世代カメラ「S-Cam4」の概要を発表

TRW 次世代カメラ「S-Cam4」
次世代カメラ「S-Cam4」の画像イメージ

2014年9月15日、TRWオートモーティブは、現在開発中の次世代カメラシステム「S-Cam4」の詳細について発表した。「S-Cam4」は、対象物の検知範囲と視野がこれまで以上に拡大され、運転支援システム(DAS) に求められる規制上の要件に対応することが可能となっている。

S-Cam4製品は、歩行者検知での自動緊急ブレーキ(AEB)、また前方に横から飛び出しするクルマなどに対応する自動緊急ブレーキなど新たな要件を満たすよう設計された単眼モノカメラ以外に、ハイグレードな3種類のレンズを搭載して高度な半自動運転機能をサポートする複眼カメラTriCam4カメラも設定されている。

次世代単眼カメラ「S-Cam4」は、すでに多くの実績のある単眼カメラ「S-Cam3」の性能を新化させた製品で、2018年の市場投入に向けて開発を進めている。

TRW 次世代カメラ「S-Cam4」
現在、量産されている単眼カメラ「S-Cam3」

また、3種類のレンズを搭載した複眼カメラ「TriCam4」は標準レンズに加え、長距離検知機能を高めたレンズ、高速走行支援や渋滞走行支援など半自動運転機能をサポートする短距離用の魚眼レンズが採用されている。

「S-Cam4」は、モービルアイ社のイメージプロセッサ「Eye Q4」に加え、TRWの縦方向および横方向の制御アルゴリズムと対象物認識アルゴリズムを統合することで、高度な運転支援システムや半自動運転システムとして活用するための性能強化を図っている。 「S-Cam4」は、統合プロセッサーとイメージャーを含め、すべてをトランプ1セット程度の大きさに小型化した世界最高水準のパッケージングを実現し、さらに価格的に大幅にローコスト化を実現しているという。

ユニットのケースは温度特性に優れたマグネシウム製を採用し、性能を低下させることなく、放熱性を高めている。

 

TRWオートモーティブ公式サイト

COTY
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