【TRW】高い安全性を約束する「EBC 460」って一体ナンダ!?

高い安全性を約束するEBC460の画像

2012年4月30日、アクティブセーフティ、パッシブセーフティ・システムの世界的リーダーのひとつであるTRWオートモーティブは、横滑り防止システム(ESC)の最新製品シリーズ「EBC 460」を発表した。

EBC 460シリーズはデザインの標準化が実現されており、TRWのヨーロッパ、北米、南米、アジア各地の製造拠点で生産される。つまりESC 460シリーズはグローバル展開を前提に開発されており、製品は標準システム、上位システム、最上位システムという3種類の構成になっている。すべてのシステムが、ハイブリッドカーから電気自動車までをサポート可能とし、アンチロックブレーキシステム(ABS)、トラクションコントロールシステム(TCS)、およびESC機能を包括している。

TRWの営業・事業開発部門のピーター・レイク上級副社長は次のように語っている。「ESCの技術はTRWのインテリジェント・セーフティシステムのひとつの象徴です。10年前に最初のESCの供給開始以来、TRWは継続的に新しい機能の追加と性能の向上を行い、システムの小型化、軽量化、低価格化を進めてきました。EBC 460シリーズは横滑りとスリップを抑制する卓越した機能を実現する先進性を備え、製品のコスト最適化を実現するスマート設計、ハイブリッドカーや他のパワートレインとの互換性を可能とする環境対応性という、TRW が掲げる3つのテーマが具現化した製品です」

EBC460は従来のシステムと比較して、数多くのアップグレードが行われている。その例として長寿命のモーターポンプを採用し、ブレーキ圧の生成と維持のための2個の統合圧力センサーを追加。ノイズや振動の軽減、高速モーター制御によるモーターの長寿命化などを実現している。

またEBC 460のEHCU(エレクトロ・ハイドリックコントロール・ユニット)は、ヨーセンサーとGセンサーが統合されている。このEHCU は、EPBi と呼ばれる電動パーキングブレーキ・システムのコントローラとしても機能するようになっている。

TRWのブレーキングシステムのエンジニアリング担当副社長のジョセフ・ピッケンハーンは、「ESCは米国および欧州の主要市場で義務化されている重要技術であり、多様な統合セーフティシステムの基盤です。EBC 460はTRWが提供する最先端のESCで、前世代のESCのすべてを進化させ、さらにロールオーバー(転倒)の危険性を低減するアクティブロールオーバーマネジメントや、車両とトレーラーの両方の安定性を確保するトレーラースタビリティコントロールなどの機能をも提供できます。さらに車間距離制御システム(ACC)や先進の自動緊急ブレーキ、衝突軽減システムまでをサポートする機能の提供可能で、安全な未来の自動車づくりにつながると確信しています」と語っている。

TRW公式サイト

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