【TRWオートモーティブ】コストパフォーマンスを高め新興国にも展開可能な第2世代エアバッグACUを開発

2012年2月22日、アメリカの自動車部品メーカーであるTRWオートモーティブは、成長著しい低価格車市場および新興市場に対応する次世代の拡張型エアバッグ制御ユニット(ACU)を開発していることを発表した。TRWオートモーティブのエレクトロニクス部門の責任者は、「TRWはすべてのクルマに先進の安全設備を提供することを目指しています。この次世代の拡張型ACU によって、新興国市場のOEM メーカーは先進の安全設備を搭載することが可能になります。また、車両のヨーイング量を検出するためのセンサーユニットをACU に統合し、需要が拡大する横滑り防止装置(ESC)をサポートする機能もオプションで追加することができます」と語っている。

スタンダード(標準型)ACU は、サテライト(部位ごとの衝突検知用)センサーを装備せず1?4個のエアバッグ点火装置に対応。、費用対効果に優れた前面衝突保護機能を持っている。加えて、高性能セーフティシステムとして利用できるようアップグレードにも対応するという柔軟性も装備している。

高性能型ACUは、4 つのサテライトセンサーインターフェイスを有し、最大12個のエアバッグ点火装置に対応し、前面衝突および側面衝突について衝撃検出と保護機能を持っている。また欧州、北米などの安全要件を満たすため、より多くの機能要件にも対応する。たとえば、横滑り防止装置(ESC)のようなアクティブセーフティ・システムをサポートするために必要なヨーイング量検出センサーユニットを追加するなどのオプションも含まれる。

今回の設計変更によりエアバッグの点火装置が8 個またはそれ以上に対応するエンハンスト(高性能型)ACU でさらなる低価格化が実現しており、自動車メーカーに対して、これまで以上の柔軟性と競争力を提供することが可能になったとしている。そのため高価値指向のメーカーのみならずブラジル、ロシア、インド、中国などの新興市場も含めた多様なニーズに応えることができると考えているのだ。

TRWオートモーティブ 公式サイト

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