TRWがベルトドライブ式電動パワステの生産開始を発表

自動車部品大手サプライヤーのTRWは、フォード・フォーカス用のベルトドライブ式電動パワーステアリング(EPS)の生産を開始したと発表。

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ベルトドライブ式EPS技術は、すでに2009年からフォードのフュージョン、マーキュリー・ミラン、リンカーンMKZに搭載されている。これは、斜線逸脱警報システムや車線維持補助システムなど、他の電動式ドライバーアシストシステムと統合することが可能など多くのメリットが生まれてくるシステムだ。

特に、ベルトドライブ式EPSシステムはTRWの他の電気ステアリングシステムと同じく、ステアリングアシストが必要なときのみ電力が消費されるため、従来の油圧パワーステアリングと比較して、大幅な低燃費とCO2排出削減に繋がることになる。具体的には100kmあたり、0.3?0.4リッターの燃費節減になり、CO2も1kmあたり約7?8g削減することが可能ということだ。また、ステアリングシステムのラック負荷要件が15kNにも及ぶ大型車両にも採用できるシステムだ。

また、同社のベルトドライブ式EPSシステムは「ラックドライブ」として、すでに30車種以上に搭載されており、低燃費、CO2削減に貢献している実績があり、フォードとの協力の上、ニーズマッチしたソリューション開発と、対する高い評価を得てきているとしている。

AutoProveのひと言

電動パワーステアは燃費低減に効果があるが、操舵力の大きな大型車はモーターが大型化せざるをえないため、電動タイプは小型モーターで対応できる小型車に採用されてきた。しかし、このベルトドライブ式電動パワーステアのような、より大型車向けの電動パワーステアが登場し、今後のパワーステアはすべて電動システムが標準となる日は近いと感じられる。

TRW 公式Web

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