グローバル・サプライヤーのヴァレオは2023年12月22日、アメリカ・ラスベガスで2024年1月9日から日開催される「CES 2024」に最先端のイノベーションを出展すると発表した。
ヴァレオ社のジョフレ・ブコ最高技術責任者
「自動車業界におけるイノベーションは、驚くべきペースで進んでいます。私たちがこのCESで紹介するイノベーションは、数年前には夢でしかなかったことが、いかに早く実用化され、ごく近い将来に私たちの移動方法を完全に変えることになるかを示しています。ヴァレオがこの10年間にわたり、CESに参加してきたことを誇りに思うとともに、2024年にはさらに最新のイノベーションを披露できることに興奮しています。明日のモビリティをさらに強化し、より環境に優しく、より安全で、手頃な価格で、クルマをよりコネクテッドにするために、私たちのテクノロジーがいかに貢献するかを共有することを楽しみにしています」と語っている。
今回出展する先進技術は以下の通り。
・ヴァレオ スカラ3 LiDAR:ヴァレオのLiDARはこれまでにホンダのレベル3自動運転モデル「レジェンド」や、メルセデス・ベンツ Sクラスのレベル3自動運転モデルに供給されている。
今回のCESでは初めてAIベースの認識ソフトウェアを搭載。LiDARが識別した点群をオブジェクトに分類する実演を見ることができる。このLiDARはCES 2024イノベーションアワード受賞している。
・Predict4Range:この初公開のソフトウェア・ソリューションは、EVの最も効率的なサーマルマネージメント戦略を予測して実行し、走行距離を最大24%まで延ばすことを可能とするとともに、バッテリーの長寿命化に貢献する。
・ヴァレオ Ineez エア・チャージング:初展示となるワイヤレス充電ソリューション。約3kHzという超低動作周波数を使用する業界初で唯一のシステムで、より軽く、よりシンプルで安全なワイヤレス充電が可能になる。
・Zeekr × ヴァレオ:Zeekr社の最新ヘッドランプ・モデルをヴァレオ・ブースで展示する。これはEV設計の常識を一新するもので、レンズ高さ15mmのヴァレオThinbiliteバイファンクション・ヘッドランプ・モジュールと 1700個以上のLEDで構成される2つのデジタルパネルを備え、ユニークでパーソナライズ可能なインタラクティブな照明を実現している。
この他に、BMWとの共同プロジェクトで、ヴァレオのブースからBMW iXをリモートコントロールで走行させるデモンストレーションも実施される。