【東洋ゴム】低燃費タイヤ、NANOENERGY(ナノエナジー)の実力を世界に問う

NANOENERGY(ナノエナジー)ブランドの画像

東洋ゴム工業は2012年6月14日、同社の低燃費タイヤブランドである「NANOENERGY(ナノエナジー)」のグローバル展開の第1弾として、本年10月より欧州市場へ商品供給を行うことを明らかにした。
この「ナノエナジー」とは、タイヤのゴム材料開発をナノレベルで制御する東洋ゴム独自の材料設計基盤技術「Nano Balance Technology(ナノ・バランス・テクノロジー)」を採用した新低燃費タイヤのブランドを意味する。

現在、国内のタイヤラベリング制度における“転がり抵抗性能AAA/ウェットグリップ性能b”の評価を日本で初めて取得した「ナノエナジー1」を本年2月より、また“転がり抵抗性能AAA/ウェットグリップ性能c”を取得した「ナノエナジー2」を本年6月より、それぞれ日本市場で発売している。

NANOENERGY(ナノエナジー)の欧州展開のイメージ画像

今回発表された欧州市場への進出は、同社の欧州における販売統括会社「Toyo Tire Europe GmbH」を通じて、「ナノエナジー1」と「ナノエナジー2」の両製品を本年10月から供給展開していく計画だ。具体的な国名としてはイタリアやスペインをはじめ、フランス、ドイツなどでも順次発売を予定している。
低燃費タイヤには、路面との接地摩擦など自動車の走行時にタイヤが受ける抵抗(エネルギーロス)を減らすことにより燃費への影響を抑えるとともに、濡れた路面でのブレーキ力を高めて、安全性を確保するという両立が求められている。日本国内では日本自動車タイヤ協会(JATMA)が2010年1月にタイヤラベリング制度を自主基準として制定し、世界的にも先行して環境性能の高いタイヤの普及が進んでいるところだ。

なお欧州市場においても本年11月1日より、タイヤにおける転がり抵抗性能、ウェットグリップ性能、静粛性能を評価基準に応じてグレーディングし、ラベルに表示するという法律が施行されることになっている。ちなみに東洋ゴムの両製品は、すでに公開されているこの基準においても上位等級にグレーディングされるとのことだ。

さらに「ナノエナジー1」は欧州の厳しい環境性能基準において、現在の欧州市場で市販されている乗用車用タイヤカテゴリーの中で高水準の性能評価を取得。併せてノイズレベルは68dBの高い静粛性を誇る。また「ナノエナジー2」は高速走行時のタイヤ耐久性を表す速度記号(スピードシンボル)において「H(210km/h)」から「W(270km/h)」と、欧州市場で求められる基本的な高速性能をクリアしつつ、安全・快適・低燃費性能も併せ持つとしている。

東洋ゴム工業では、日本で生まれた高い性能を誇る低燃費タイヤであるNANOENERGY(ナノエナジー)ブランドについて、今回の欧州市場供給に続いて、こうした環境性能が求められる他の地域にも、今後積極的に投入を図っていくとのことだ。

関連記事:【東洋ゴム】新しい低燃費タイヤシリーズ、「ナノエナジー 2」を新発売

東洋ゴム 企業情報公式サイト

JATMA公式サイト

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