パイオニア 自動運転用の3D-LiDAR」が、エヌビディアの自動運転開発プラットフォーム「DRIVE PX」に対応

2017年12月14日、パイオニアはAIコンピュータのグローバルリーダーであるNVIDIA(エヌビディア)社が開発する自動運転向けAI車載コンピュータのオープンプラットフォーム「NVIDIA DRIVE PX」に、パイオニアの「3D-LiDAR」が対応することに向けて協業すると発表した。

パイオニア NVIDIA DRIVE PXに3D-LiDARを対応させる協業を開始
GTCジャパンでスピーチするエヌビディア社のジェン・スン・フアンCEO

NVIDIAは、ジェン・スン・フアンCEOが率いるカリフォルニア州にある半導体メーカーで、グラフィック用チップ・メーカーとして急成長した。現在では自動運転用のAIコンピュータ・メーカーとして脚光を浴び、自動運転システムを開発する多くの自動車メーカー、メガサプライヤーにとって不可欠のコンピュータ・プラットフォームとなっている。

パイオニア 3D-LiDAR
パイオニアの3D-LiDAR

パイオニアの「3D-LiDAR(3次元高精度レーザースキャナー)」は、遠方の物体までの高精度な測距や物体の大きさや形を検出できるセンサーで、自動運転に不可欠なキーデバイスとされている。パイオニアは、この3D-LiDARを2020年以降の量産化を目指し、高性能で小型、軽量、低コストを目標に開発を進めており、9月から国内外の自動車メーカーや ICT関連企業などへサンプル供給を開始している。

「3D-LiDAR」はMEMSミラー方式を採用することで、モーター駆動部をなくし耐久性を高め、小型化・軽量化の実現を目指している。またセンシング角度は、「望遠」、「標準」、「準広角」、「広角」の4タイプを開発している。

「NVIDIA DRIVE PX」は、エヌビディアの最先端GPU(リアルタイム画像処理プロセッサー)で、ディープランニング(深層学習機能)を活用して周辺360度の状況認識を行ない、車両の位置を正確に判断しつつ、安全で快適に走行できるルートを算出するコンピュータだ。パイオニアの3D-LiDARが、この自動運転向け車載コンピュータに対応することで、AIを活用して自律走行に伴う複雑なデータを処理することが可能となる。

エヌビディアが主催するGPUテクノロジーイベント「GTC Japan 2017」(2017年12月12〜13日開催)で、「NVIDIA DRIVE PX」+「3D-LiDAR」のデモンストレーションが実施された。

NVIDIA 公式サイト
パイオニア アーカイブ
パイオニア 公式サイト

ページのトップに戻る