パイオニア 茨城県常陸太田市で自動運転実証実験開始

パイオニア、みちのりホールディングス、茨城交通は、道の駅「ひたちおおた」を拠点にした自動運転サービス実証実験地域協議会が実施する常陸太田市における自動運転サービス実証実験に参加し、自動運転サービスの実現に向けた検知システムの検証を行なうと2019年6月20日に発表した。

パイオニア 茨城県常陸太田市で自動運転実証実験開始

概要

この実証実験は、自動運転車両と地域住民をサポートする移動サービスの実現に向けた技術の検証を目的としており、パイオニアが保有する「3D-LiDARセンサー」による人や物体検知、独自の音響信号処理技術を用いた音声案内システム、自動運転に有用な各種情報を取得するIoTシステムを使った実証実験だ。

路側・車両に設置した「3D-LiDARセンサー」による人・物体検知

パイオニアは、これまで車両や船舶に「3D-LiDARセンサー」を設置した実験、実用性の検証を重ねてきたが、今回の実証では、検証車両への搭載に加え、「3D-LiDARセンサー」を路側へ設置して走行ルート上の障害物を検知する検証を行なう。

物体を高解像度で立体的に検知できる「3D-LiDARセンサー」は、夜間でも物体検知が可能なため、 車両、路側(インフラ)の双方から自動運転サービスを支える センサーとしての活用が期待されている。

路側へ「3D-LiDARセンサー」を設置 し、検証車両の走行ルート上にある樹木や落下物、その他障害物を検知し、その情報を管制センターへ伝える技術で、除去するまでの一連の処理を実運用に近い状況で検証する。

車両からの乗車希望者検知

一方走行車両にも「3D-LiDARセンサー」を設置し、乗車希望者を検知して自動運転車両へ情報伝達する技術の検証を行なう。運転手が介在しない自動運転バスでは、これまで人が行なっていた乗車希望者の認知を「3D-LiDARセンサー」に置き換えるものだ。

パイオニア 茨城県常陸太田市で自動運転実証実験開始

乗車希望者の検知から乗車までを実運用に近い 状況で検証すことで、無人自動運転バスへの「3D-LiDARセンサー」の実装に向けた課題の整理と解決策を検討する。

音響信号処理技術を用いた音声案内システム

対象物を振動させてスピーカーのように音を出せる音響デバイスと、環境に合わせて聞き取りやすい音に自動で調整する、パイオニア独自の音響信号処理技術を用いた音声案内システムをバス停や自動運転車両などの既存設備に設置。外観を損なうことなく後付け可能なシステムで、自動運転車両でのアナウンスやバス停での音声案内などへの活用を想定して実証を行なう。

パイオニア 茨城県常陸太田市で自動運転実証実験開始

自動運転に有用な各種情報を取得するIoTシステム

加速度や車両に取り付けたマイクで収集した音など、自動運転に有用とされる各種センシング情報を、ネットワーク経由で取得するパイオニアのIoTシステムを活用する。自動運転サービスの管理者が走行環境などの状況を把握する用途への活用を想定している。

パイオニア 茨城県常陸太田市で自動運転実証実験開始

なおこの実証実験は、内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)のプロジェクトの1つとして実施される。

みちのりホールディングス 公式サイト
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COTY
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