パイオニア 中国のテレマティクス分野で百度(Baidu)社と協業 車載機器を出荷

百度Car Lifeのシステム
百度Car Lifeのシステム

2015年9月28日、パイオニアの100%子会社である中国現地法人「先鋒電子(中国)投資有限公司」(パイオニア中国)は、中国最大のIT企業、百度(Baidu:バイドゥ)社のテレマティクスサービス「百度CarLife」に対応した車載機器の開発・製造受託企業第一号に認定され、11月からカーメーカー向けに対応車載機器の出荷を開始すると発表した。

中国はスマートフォンとクルマの爆発的な普及に伴い、急速にスマートフォンを使用したテレマティックス化が進行している。中国における巨大IT企業の百度(バイドゥ)、亜里巴巴(アリババ)、騰訊(テンシェント)の3企業は、それぞれが国家認可を受けている国内の電子地図企業を買収し、スマートフォンを使用したテレマティックス、ナビ・アプリ分野を席巻しつつある。

そして3大企業の各規模は桁違いのユーザー数に支えられ、グローバルに見ても突出しており、ヨーロッパ発のデジタル高精度地図企業のHERE社の買収計画に参入するなど、そのダイナミックな動きは世界的に注目されている。

パイオニアは2001年に世界最大の自動車市場である中国において、現地法人 パイオニア中国を設立以来、カーナビゲーションやカーオーディオなどを搭載したカーエレクトロニクス製品をラインアップし、事業を拡大してきたが、スマートフォンによるテレマティックス化の波に合わせ、いち早く対応した製品を開発したのだ。

2015年秋から出荷するスマートフォンと連携する車載機器は、百度が提供する中国市場にマッチしたテレマティクスサービス「百度CarLife」を、より使いやすい製品として具現化し、出荷することになったのだ。

Car Lifeのディスプレイ画面例
Car Lifeのディスプレイ画面例

百度は、もともとは中国版検索サービスからスタートし、全世界の検索エンジン事業ではGoogleに次いで第2位、中国では第1位となっている。

検索サービス以外に人気のあるネット・コミュニティやマルチメディアサービスを拡充し、現在ではさらにオンラインビジネスからオフラインビジネスまで拡大させている。

「百度CarLife」サービスの特長は、スマートフォンと対応車載機器をUSB、Wi-Fiで接続し、車載機器での画面表示や操作に加え、音声認識によるコントロールも可能。もちろんiPhone とAndroidスマートフォンの両方に対応している。さらに「百度CarLife」は、カーナビゲーションだけではなく、交通情報、音楽、電話、天気予報、検索エンジン、その他の課金システムなど、多彩なコンテンツによるサービスが充実している。

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COTY
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