【CES2019】パナソニック、小型EVモビリティ向けの新プラットフォーム出展

CES2019
パナソニック・オートモーティブ&インダストリアルシステムズは、従来比で2倍以上の出力と小型化を実現した小型EV向けの新しい「48V eパワートレーン」プラットフォームを開発した。また、このパワートレーン・プラットフォームを使った上下分離構造のコンセプト小型モビリティ「SPACe_C」をラスベガスで開催される「CES2019」に出展することを2019年1月8日に発表した。

コンセプトモデル「SPACe_C」。全長3.85m、全幅1.68m、全高1.95m、車両重量1.4t
コンセプトモデル「SPACe_C」。全長3.85m、全幅1.68m、全高1.95m、車両重量1.4t

新プラットフォームは、電源システム部(車載充電器、配線結合ボックス、インバーター、DC-DCコンバーター、駆動部(モーター)で構成されており、前モデルのコンセプトを継承しつつ、モーター設計や冷却構造を見直すことで、従来と同じ容積で2倍以上の出力(出力密度2倍以上)となる18kW(従来は8kW)の高出力を実現している。

高出力化によって従来は2ユニット必要だった出力値を1ユニットで可能とし、小型化も実現している。この新しいプラットフォームを採用することにより、小型EVのさらなる軽量化、車室空間の拡大、走行距離の延長が可能になる。今後、パナソニックは、様々なパートナーに新プラットフォームを供給するという。

小型モビリティ・コンセプトモデル

コンセプトモデル「SPACe_C」は、新プラットフォームをベースに、「人、モノ、こと」をつなぐことで人々のくらしを支え、観光地や市街地などで小型モビリティの新たな可能性を提案するモデルだ。

48V eパワートレーン。パッケージ容量10L、重量29kg
48V eパワートレーン。パッケージ容量10L、重量29kg

世界中の様々な地域の小型モビリティのニーズに対応するため、上下分離構造を採用。上部は人・モノを運ぶだけでなく、こと・体験も提供するキャビンとし、下部は「48V eパワートレーン」プラットフォームを含む小型モビリティのベースとなる「e-Torta(トルタ:スペイン語で亀を意味する単語と親亀の上に子亀が乗をことをイメージした造語)」で構成。

上部キャビンを組み替えることで、人を運ぶモビリティに、ある時はモノを運んだり、イベントで「こと」を提供するモビリティになったりと、様々な用途展開に対応できるなど、カスタマイズが可能になっている。また、人を運ぶ場合のキャビンはパナソニック・グループの快適住空間で培った技術を結集し、多目的用途対応の上質な空間とされている。

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パナソニック・オートモーティブ&インダストリアルシステムズ公式サイト

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