5月18日、あいおいニッセイ同和損害調査株式会社に所属する10名の技術アジャスターが、ボッシュが認定する「CDR アナリスト資格」を追加取得した。2017年の10月に資格を取得した5名と合わせて、15名体制となり、国内損害保険会社では最大の調査体制を構築した。
ボッシュの事故解析ツールにEDR(event date recorder)は、車両の制御データが記録されている。そのデータを読み出すための機器にCDR(crash date retrieval事故データ検索)があり、読み出されたデータの解析によって事故原因が解明できるというツールだ。
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社(社長:金杉恭三)は、自動車事故の調査を委託する、あいおいニッセイ同和損害調査株式会社(社長:黒田昌浩)にてEDR データを活用した自動車事故の原因調査・研究を行なっている。
保険会社の事故調査は通常、事故現場の検証や関係者からの聞き取りなどを行っているが、CDRによる解析データを利用すると、これまではわからなかった事故内容を再現、推定することが可能となるため、ユーザーからの事故状況説明を客観的に立証することができ、事故事実に基づく適切な事故解決に寄与する。
結果として、事故の過失割合をこれまでよりも迅速に算出できるようになっていくと考えられ、実際にあいおいニッセイ同和損害保険では、このデータ活用によって関係者の意見が合わず長期化していた事案が解決していることもあるという。
欧州、北米では車両にこのEDR搭載が義務付けられており、中国、韓国でも法規で義務付けられている。また、CDRデータの解析は、クルマの制御データを解析するため、エンジニアとしての知識や、事故に伴う法的知識なども要求され、資格認定には高度なトレーニングが必要でハードルの高い認定資格でもある。
あいおいニッセイ同和損害保険は、
「今後も、お客さまに選ばれる会社を目指し、業界No.1の特色ある損害サービス力の実現に向けて取り組みます」
とコメントしている。