日本ミシュランタイヤは2020年8月4日、レースからフィードバックされた最新の技術を投入し、卓越したドライグリップ性能と安定したハンドリング性能を両立させた公道/サーキット用のスーパースポーツタイヤ「パイロット スポーツ カップ2コネクト」を9月1日から発売すると発表しました。サイズは17インチから21インチの計23サイズ、価格はオープンです。
このスーパースポーツタイヤは、従来のパイロット スポーツ カップ2の後継モデルで、操縦安定性とドライグリップ性能を向上させ、より速いラップタイムを安定して刻むことを目的に開発された、公道も走行可能なサーキット用タイヤです。
レース用タイヤと同様に、このタイヤはより速いタイムを安定的に出し続けることができるように設計され、優れたコントロール性能と高いドライグリップ性能に加えて、耐久性や耐摩耗性など相反する性能を高いレベルで実現。
「パイロット スポーツ カップ2コネクト」はレース用タイヤに求められる要件を市販用タイヤとして達成し、ユーザーがサーキット走行後もタイヤを交換することなく公道走行が可能となっています。
こうした性能を支える技術は次のようになものです。
◆トラック・ロンジェビティ・テクノロジー 2.0:アウトサイド(外側)ショルダー部の偏摩耗を抑制するコンパウンドを採用。異常な摩耗を抑制することで、サーキット走行時の高耐久性・長寿命を実現。
◆バイ・コンパウンド・テクノロジー 2.0:接地面の外側と内側で異なるコンパウンドを採用。アウトサイド(外側)は新配合の高いグリップ性能を発揮するコンパウンドとし、特にタイトコーナーで優れたグリップ力を発揮。インサイド(内側)は新配合の、より剛性感のあるコンパウンドを採用することで正確な操縦性とコントロール性を高め、ウェット時には最適化されたサイプと合わせ、優れたグリップ力と安定性を両立。
◆ダイナミック・レスポンス・テクノロジー:タイヤ内部のベルトに高強度で耐熱安定性に優れたハイブリッド・アラミド/ナイロンベルトを採用。タイヤと路面との密着度が高めるこレスポンスのよいハンドリング性能を生み出しています。
◆ウェイビー・サミット・アーキテクチャー:トレッド面のプロファイルに合わせた新形状の内部構造を採用。ハンドリング性能の向上とブレーキング時の定性に貢献します。
◆プレミアムタッチ:上質さが際立つベルベット加工をサイドウォール全周に施した新デザインを採用。光の変化で現れるチェッカーフラッグ パターンはミシュランのモータースポーツ活動の輝かしい歴史を表しています。
◆コネクト:タイヤの名称にもなっている「コネクト」はタイヤと車両との通信機能を意味しています。タイヤ内部にコネクト機能のための送信機を設置するコンテナが装備されています。ただ、日本国内では使用する電波が電波法に適合しないため、通信機を含む専用キットは販売されません。