電動パワーステアリングで世界ナンバーワンのシェアを持つジェイテクトは、2021年1月21日、第2世代となる内製モーターコントロールユニット(MCU)を搭載した電動パワーステアリングを、2019年10月からアメリカで発売した日産の新型「ローグ」に採用されたことを発表しました。
電動パワーステアリングで操舵特性を決定する、電動モーターのコントロールユニットを新たに自社開発たことで、自動車メーカーの多様な要求に迅速に対応できる体制が整ったわけです。
新開発されたモーターコントロールユニットは、操舵感を向上させるためトルクフィードバック機能を取り入れた新世代製品で、緻密なアシストトルクのチューニングにより、操舵感へのこだわりを持つ自動車メーカーに対応可能になっています。
またモータートルクの制御ソフトウェアは、自動車業界の標準化として採用が広まって来ているモデルベース開発、AUTOSAR(ヨーロッパにおける業界標準ソフトウエア基準)に対応した組み込みソフトウェアを採用しています。
今後、ジェイテクトは高度運転支援システム、レベル3自動運転などに適合するフェイルセーフ、バックアップシステム付きの安全性を高めたモーターコントロールユニットや電動パワーステアリングシステムを提供すべく開発を行なっていくということです。