デンソーテン トヨタの先進運転支援システムアドバンスド・ドライブ」を支える冗長電源モジュールを開発

デンソーテンは2021年6月10日、トヨタ、レクサスの先進高度運転支援技術(アドバンスド・ドライブ)を支える「冗長電源モジュール」の共同開発をトヨタと行ない、レクサスLS、トヨタMIRAIに搭載したと発表しました。

冗長電源ECU

高速道路など自動車専用道路で、ドライバーによる監視のもとで、交通状況に応じて運転支援システムが適切に認知、判断、操作を支援し、車線・車間維持、分岐、車線変更、追い越しなどを行なう高度運転支援技術「アドバンスド・ドライブ」の実現には、各センサーへ安定した電力を供給する電源の信頼性が必要なことはいうまでもありません。

また、車両の電源信頼性を確保するには、メイン系統電源に何らかの障害が発生した場合でも、車両が安全に停車するまでサポートできるよう、サブ系統電源から各機器へ電力供給を行なうことができるという「電源冗長性」が不可欠です。

じつは電源冗長性は、レベル3、またはそれ以上の自動運転システムには法規的に要求されています。電源冗長性は2重電源化とも呼ばれ、メイン電源が失陥しても必要最小限の作動を保証(フェイラー・オペラビリティ)できるようになっています。

今回新たに開発された「冗長電源モジュール」は、メインおよびサブ系統間の電源制御と、サブ系統電源として使用する電池を監視する電池制御を、ひとつのECUに集約し統合制御を行なうことで電源冗長を実現しています。

レクサスLS、トヨタMIRAIに採用された「アドバンスド・ドライブ」システムはレベル2の先進運転支援システムとされていますが、この「冗長電源モジュール」を搭載しているため、レベル3自動運転へアップデートが可能というわけです。

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