2016年5月24日、住友ゴムは材料開発技術「ADVANCED 4D NANO DESIGN(アドバンスド4Dナノ・デザイン)が「第28回日本ゴム協会賞」を受賞したと発表した。
「日本ゴム協会賞」はゴム技術における科学、技術またはその産業分野の発展に寄与し、その功績著名な会員に対して日本ゴム協会から授与される賞だ。
新材料開発技術「ADVANCED 4D NANO DESIGN」は、大型放射光研究施設「SPring-8」、大強度陽子加速器施設「J-PARC」、スーパーコンピュータ「京」の連携活用により、ゴムの内部構造をナノからミクロンレベルまで、連続的に鮮明に解析しシミュレーションすることで、タイヤの相反性能である低燃費性能、グリップ性能、耐摩耗性能を大幅に向上できる技術として用いている。
今回の受賞は、放射光X線、中性子、シミュレーションの連携解析により新材料開発技術が、ゴム産業の発展に大きく貢献すると認められたもの。この技術を使用して、コンセプトタイヤ「耐摩耗マックストレッドゴム搭載タイヤ」が試作されている。