住友ゴム・グループのファルケンタイヤ・ヨーロッパは、3月22日にドイツで開催された「ニュルブルクリンク耐久シリーズ」の開幕戦、4時間耐久レースの最高峰クラスであるSP9 PROに参戦し、「Porsche 911 GT3R」3号車が総合優勝したと発表した。なお、SP8Tクラス、AT2クラス、AT3クラスに参戦するファルケン・タイヤ装着車もそれぞれクラス優勝している。

前年の2024年、NLS Speed-Trophy部門で初のシリーズチャンピオンを獲得したファルケンモータースポーツチームは、今年も最高峰のSP9 PROクラスに「Porsche 911 GT3R」3号車と4号車の2台体制でレースに出場する。
午前に行なわれた予選では、アクシデントやそれに伴う長い速度制限の影響で思うようなアタックができず、3号車は15位、4号車は11位と後方からのスタートとなった。
午後の決勝前、突然の豪雨がコースを覆い、それまでのドライ路面から一転し、ウエット路面へと変化した。ファルケンチームの2台はウエットタイヤでスタートしたが、チームは路面コンディションとタイヤ性能を見極め、2台ともに1周終えてすぐにスリックタイヤへの交換を決断した。
まだ濡れた路面が大半で滑りやすいコース・コンディションにもかかわらず、ファルケンのスリックタイヤは安定したグリップを発揮し、コースが乾くにつれて徐々にペースをアップ。チームの的確な判断で、2台はみるみるうちにポジションを上げ、2時間を過ぎる頃にはこの2台がレースをリードするワンツー体制を築いた。
その後も2台のポルシェは順調なペースでレースをリードし、最終的には3位以下に1分以上の大差をつけ、チームにとっては開幕戦勝利を完璧なワンツーフィニッシュで飾っている。今回の優勝は、ファルケンモータースポーツチームにとって、6月に開催される24時間レースに向けた幸先のいいシーズンスタートということができる。

また、ファルケンタイヤヨーロッパがタイヤを供給するAT3クラスの元ドイツ代表のサッカー選手マックス・クラウゼ氏が率いる「Max Kruse racing」の333号車、76号車、819号車がワンツースリーフィニッシュをしている。
さらにAT2クラスも「Max Kruse racing」の644号車が優勝。加えてSP8Tクラスに参戦する名門チームBLACK FALCONの「Team BILSTEIN by BLACK FALCON」の150号車が後続に6分以上の大差をつけて開幕戦クラス優勝を果たした。

ファルケン・タイヤ装着車は、計4クラスで勝利をあげ、幅広いクラスでタイヤのグリップ性能と耐摩耗性能の高さを実証した。

なお、住友ゴムはファルケンモータースポーツチームと協業し、自動車の車輪速解析技術をベースとする独自のセンサーレスのセンシング技術「センシングコア」を、ニュルブルクリンクで行なわれるレースに投入しており、現在はレース中のスローパンクのタイヤトラブルを早期に検知するシステムの開発を進めている。