デンソーがブラジルにテクニカルセンターを設置すると発表

デンソーは、成長が著しい南米の自動車市場において、南米向けのエアコン、スターター、オルタネーター、パワートレイン機器関連製品などの開発を現地で行う目的で、技術開発拠点を設置すると発表した。

テクニカルセンター

デンソー・ド・ブラジル・リミターダ社(DNBR1980年設立)が現在新工場を建設している、サンタバーバラ・デゥ・オエステ市に2012年初にテクニカルセンターを設置する。現地での生産とすることで、南米市場におけるニーズを今まで以上に反映し、競争力のある製品を迅速に開発していくことを狙いとしている。

2015年までの総投資額は40億円で、2015年時点での人員規模は約100人を予定している。また、現在デンソーは南米においてブラジルに5社、アルゼンチンに1社の生産拠点があるが、順次、各拠点にある営業、技術、事業企画・調達などはDNBRに集約し、南米全体の今後の事業成長を支える体制を構築していくことを目指すという。

また、デンソーは日本以外に北米、欧州、タイ、中国にテクニカルセンターをすでに設置しており、さらに、2011年末を目処にインドにも新たにテクニカルセンターを設置するという。これら一連の動きは急速な市場と技術の変化に対応するため、各地域ごとの市場ニーズを見極め、そのニーズにあった製品を開発することで、より一層の製品競争力向上を目指すとしている。

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トヨタは、日本国内で販売できる分だけ国内生産すると、国内生産台数は現状の約半分になるといわれる。現在は国内販売台数と海外販売台数分を生産しているのだが、現在の円高、多国間自由貿易協定の進捗の見通しなどを総合的に考慮すると、海外の成長市場国(BRICs=ブラジル・ロシア・インド・中国)への開発・生産体制の移転は加速せざるを得ない。デンソーばかりではなく豊田紡織(シート、ドアトリム、フィルター・パワートレイン部品生産)もブラジル進出を行っている。南米市場(特に年間販売300万台のブラジル市場)で出遅れ、シェアは高くないが、今後全力で市場拡大をはかる戦略と読むことができる。

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デンソー公式Web

COTY
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