コンチネンタル 自動運転に不可欠な高解像度3Dフラッシュライダー開発部門が発足

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高解像度3Dフラッシュライダー。レーザービームを照射し周囲の地形や、建物、クルマや人の形状を正確に認識できる能力を持つ。360度回転式と、固定式があり、画像は固定式

2016年3月3日、グローバル規模の自動車サプライヤー、コンチネンタルはアメリカ・カリフォルニア州サンタバーバラに本社が所在するアドバンスド・サイエンティフィック・コンセプト社(Advanced Scientific Concepts, Inc:ASC)から高解像度3Dフラッシュライダー事業を取得すると発表した。

3Dフラッシュライダーとはクルマの全周にレーザーを照射して、周囲の地形や物体の形状を認識できる3次元レーザースキャナーカメラのことで、現在の運転支援システム用のセンサー製品を超えるポテンシャルを持ち、高度自動運転や完全自動運転の実現に必要となる周辺センサーとされている。

高解像度3Dフラッシュライダーの大きな利点は、リアルタイムの画像認識と周辺環境認識を同時に実現できることだ。より詳細に、正確に車両周囲の環境を把握し、昼夜問わず、悪天候下でも確実に性能を発揮することができる。

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高解像度3Dフラッシュライダーをクルマの周囲に配置すると、周囲の環境や物体、人などを正確に把握できる

コンチネンタルは、交通環境を認識し、車両の周囲の状況を判断するために、車両の周囲を検知するさまざまなセンサー類を開発している。シャシー&セーフティー部門の先進運転者支援システム(ADAS)事業部を統括するカール・ハウプトは、「自動運転レベルを安全に高めていくには、幅広い環境センサー類が必要です。コンチネンタルはこれまでにレーダー、カメラ、そしてデータ融合の分野で能力を発揮してきました。自動運転の開発において、業界リーダーの地位を高めるためには、高解像度3Dフラッシュライダーを製品に加えることが非常に重要だと考えています」と語る。

今回の新事業取得により、ASC社のエンジニアはコンチネンタルのシャシー&セーフティー部門のADAS事業部に加わり、カリフォルニア州サンタバーバラにビジネスセグメントの本部を構えることになり、長期的にこの技術エリアで100名超のエンジニア組織へと成長させる見込みだという。

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