【フランクフルトモーターショー2019】コンチネンタルタイヤ クラウドと接続する未来のタイヤ

コンチネンタルタイヤは2019年9月11日、フランクフルトモーターショー(IAA)で未来のタイヤ技術システムの「Conti C.A.R.E.」(コンチ・ケア)を発表した。「Conti C.A.R.E.」とは「Connected:ネット接続」、「Autonomous:自律」、「Reliable:信頼」、「Electrified:電動化」で、ホイールやタイヤ技術をネットワーク化し、求められる性能の管理がしやすくなることを意味している。

クラウドへの通信機能と内蔵空気圧縮ポンプを備えた「Conti C.A.R.E.」
クラウドへの通信機能と内蔵空気圧縮ポンプを備えた「Conti C.A.R.E.」

展示概要

これらの特性は、パーソナルなモビリティと、シェア・モビリティの双方の分野での電動化、自動運転化のトレンドと綿密に関連している。ウェブベースのConti Connect Live(コンチ・コネクトライブ)アプリと連動することで、Conti C.A.R.E.は、コストを低減するだけでなく、パフォーマンスを向上するなど、最新のロボタクシー車両のタイヤ管理のための手段を提供する柔軟なシステムソリューションだ。

タイヤにセンサーを備え、ホイールに装備された通信モジュールでデータ送信
タイヤにセンサーを備え、ホイールに装備された通信モジュールでデータ送信

Conti C.A.R.E.タイヤは、タイヤ構造内に組み込まれたセンサーが特長で、そのセンサーがトレッドの溝深さや損傷の可能性、タイヤ温度と空気圧に関するデータを検出し、継続的にモニターする。ContiSense(コンチ・センス)と名付けられたこの監視システムがタイヤの状況に関する情報をContiConnect Liveに送信し、車両管理者が車両の管理を適切に行なうことができるというシステムだ。

内蔵される遠心式空気ポンプ。トレッドの溝部に吸排気孔
内蔵される遠心式空気ポンプ。トレッドの溝部に吸排気孔

もうひとつの革新的なアイデアは、ホイールに組み込まれた遠心ポンプを活用して空気圧を能動的に調節するシステムだ。車両が加速すると、ホイール内の遠心力がポンプを作動させ、圧縮空気を生成する。この空気圧維持システム技術は、タイヤの空気圧を常に最適な範囲内に保ち、CO2排出量の減少に役立つ。そして過剰な圧縮空気は一体型タンクに蓄蔵され、その時の運転状況に応じてタイヤ空気圧を即時に調節するために使用することができる。

またサイレント・ホイールコンセプトでは、運転時に発生する振動を軽減して、より優れた乗り心地を提供する改良型ホイールリムも紹介されている。

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コンチネンタルタイヤ 公式サイト

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