既報のにように、2015年1月8日に、ブリヂストンのプレミアムブランドの一つであるレグノの新商品が発表された。
新登場したレグノは、これまでのプレミアムセダン向けというコンセプトから、セダン/コンパクトカー向けのGR-X1(2015年2月20日から発売開始)、ミニバン向けのGRV Ⅱ(同年4月1日から発売開始)というふたつのラインアップとし、より幅広いユーザー層に訴求している。このため、GR-X1は多くのサイズをラインアップしている。
今回発売されるGR-XI、GRVⅡは、滑らかな路面から荒れた路面まで、路面ごとに異なる気になりやすいノイズを低減する新技術を搭載。トレッド部の溝の中で発生したノイズを低減するダブルブランチ型消音器や路面からの振動を抑え車内へのノイズの伝わりを抑制する、ノイズ吸収シートⅡにより従来品と比べ騒音を低減し優れた静粛性を実現している。
なお周方向のベルト状の振動吸収シートは、アラミド繊維を使用している。さらに新型レグノは静粛性の追求だけではなく東京大学生産技術研究所・音響工学研究室と共同で、心地よい音色も実現している。
ブリヂストン独自のシミュレーション技術「アルティメット アイ」を駆使し、車種別に異なる、タイヤに求められる性能を高次元でバランスさせているという。GR-XIはタイヤ接地面に発生するコーナリング時の力を計測し、その結果を基に、センター部の接地性を向上させることで高い操縦安定性を実現。これにより、静粛性を犠牲にすることなく、車両のふらつきを最小限に抑えることで優れた乗り心地としている。
またGRVⅡは、ブレーキ時の力を計測し、その結果を基に、踏面部のブロック剛性と排水性を最適化することで、従来品のGRVと比べ、転がり抵抗を18%低減、ウェットブレーキ停止距離も14%短縮している。
なお、レグノはブリヂストンが開発した部材工程から成形工程、加硫工程、検査工程までを完全自動化した生産システム「BIRD」により生産される。このため、従来工法に比べタイヤ重量の均一性は70%以上、剛性の均一性は30%以上、真円度の均一性は15%以上向上しているという。