ブリヂストンは、インドのグループ会社であるブリヂストン・インディア・プライベート リミテッド(BSID)が2024年11月8日、インド市場での戦略を強化するための戦略的成長投資を実行し、プネ工場、インドール工場での乗用車用プレミアムタイヤの生産能力増強を決定したと発表した。
投資金額は約 8500万米ドル(約119億円)で、2025年初より順次着手し、プネ工場では2029年までに年産約110万本増強、インドール工場は、プレミアムタイヤ生産のための質向上投資を実施する。
また、商品設計基盤技術「ENLITEN」によるインド市場に最適な高性能タイヤづくりのために、2025年からプネ工場内にサテライト・テクノロジーセンター機能を設置し、原材料企画から製品調査設計、モノづくりまでのエンジニアリングチェーン全体の技術開発能力強化するとしている。
ブリヂストンは、乗用車用プレミアムタイヤ・ビジネスで安定した経済成長や、インド国内の自動車保有台数、生産台数の増加を背景に、インド市場を成長マーケットと位置づけ、中長期に渡って乗用車用タイヤ、扁平タイヤなど高価格タイやにおける需要の伸長を見通し、高性能タイヤの生産、販売を強化し、インド市場におけるプレゼンスを高めていくことになる。
【プネ工場の概要】
所在地:マハラシュトラ州プネ近郊チャカン
生産品目:乗用車・小型トラック用及びトラック・バス用ラジアルタイヤ
工場長 :Vishwajit Singh (ヴィシュワジット・シン)
操業:乗用車用ラジアルタイヤ 82013年1月)、トラック・バス用タイヤ (2013年10月)
敷地面積:約76万m2
生産能力:乗用車用ラジアルタイヤ 日産約 1万1000本 トラック・バス用ラジアルタイヤ日産約1900本(2024年10月末時点)
従業員数:約1400人(2024年10月末現在)
【インドール工場の概要】
所在地 : マディヤ・プラデーシュ州インドール近郊ケーダ
生産品目: 乗用車ラジアルタイヤ
工場長:Uday Wadge (ウダイ・ワグデ)
操業開始:1998年3月
敷地面積:31万500m2
生産能力:約1200名(2024年10月末現在)